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大和証券、米M&A会社2社の買収を発表
大和証券グループが米国M&A会社2社の買収を発表、1社は既に提携関係にある会社であり慎重に国際部門の強化に乗り出した形となる[写真拡大]
証券大手の大和証券を傘下に持つ大和証券グループ本社<8601>が、M&A及び資金調達アドバイザリー業務を行う米国の企業、Sagent Holdings, Inc.及びSignal Hill Holdings LLCの2社の買収を発表した。尚、買収金額については発表がなされていない。
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大和証券グループは、米国子会社を通じ既にテクノロジー・メディア・通信セクターに強みを持つSagent Holdings, Inc.に出資を行っており、業務提携を行う関係であった。既に提携後約10年が経過しており、買収を契機に大和証券グループとSagent Holdings, Inc.との関係はより深化することとなる。
Sagent Holdings, Inc.及びSignal Hill Holdings LLCは合わせて米国8カ所、インド2カ所の拠点を保有しており、両社の買収により大和証券グループは国際的なM&Aを手がけることができる体制を手にすることとなる。
尚、両社は将来的には経営統合し、「DCS アドバイザリー」の名称を用いて、大和証券グループの北米における M&A アドバイザリー事業を担う予定となっている。
大和証券グループは2009年の三井住友銀行グループ三井住友FG<8316>との提携解消後、国内の個人営業部門のテコ入れに注力しており、海外及び法人部門の強化は後手に回っている。今回の2社の買収により大和証券グループはアメリカのM&A市場に大きな布石を打つこととなる。既にSagent Holdings, Inc.とは10年来の協業関係にもあり、同社としては慎重に国際部門の強化に乗り出した形となる。
国内及び海外ともに大和証券グループはM&Aアドバイザー分野において、特に三井住友銀行グループとの提携解消後は、それ程実績を残すに至っていない。今回の米国のM&A会社2社の買収により、同社グループがM&A業界で今後どの程度の存在感を発揮することとなるのか、注目を浴びることになりそうだ。(編集担当:久保田雄城)
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