【チャートでみる株価】スーパーバリューは「九陰連」、大規模商業施設をタダで「受贈」し「新業態開発の拠点」に注目

2017年8月3日 11:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■さいたま市の不動産「贈与による取得のため金銭の支払いは発生しない」と

 スーパーバリュー<3094>(JQS)は3日、10時30分にかけて1086円(15円安)前後となり、前日までの9日続落に続いて軟調に推移している。埼玉県を地盤に食品スーパーを展開。第1四半期決算(3~5月)は7月12日に発表し、営業利益は前年同期比20%減。このためか、以後は冴えない展開が続いている。

 ただ、7月18日付で、延べ床面積1万8180平方メートルの3階建て大規模商業施設の贈与による取得(受贈)を発表。「贈与による取得のため、取得による金銭の支払いは発生しない」としたため注目される場面があった。

 この、タダでもらう物件は、埼玉県・さいたま市岩槻区にある鉄骨造陸屋根3階建の建物。現在はユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>グループの郊外型の大規模商業施設「APITA(アピタ)」として営業中だ。幹線道路に面する一方で、周辺にはウコンの栽培畑や田んぼもある郊外型の立地。発表によると、「新業態開発の拠点となる物件を計画していたが、当該物件は、立地条件が適しており、既存店舗の近隣にも位置していることなどから検討した結果、当該物件を贈与により取得(受贈)することとした」。どのような「新業態開発の拠点」になるのか注目されるところだ。

 株価は、続落した9日間ともすべて「陰線」(始値より終値が安い罫線)となった。古い経験則によれば、これは「九陰連」と呼び、さすがに売られすぎの世界に入ってきたことになるという。9日連続陰線のあとに「陽線」(始値より終値が高い罫線)が出れば「九陰一陽」(きゅういんいちよう)と呼んで底打ち接近、あるいは反騰接近を示唆することがあるとされる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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