【業績でみる株価】大阪有機化学工業は上場来高値更新の展開、17年11月期予想増額修正を評価して上値試す

2017年7月13日 13:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 アクリル酸エステルなどに強みを持ち、電子材料や機能性化学品も展開する独立系の化学メーカーである大阪有機化学工業<4187>(東1)の17年11月期第2四半期は累計が大幅増益となり、通期予想を増額修正した。そして再増額余地がありそうだ。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年11月期業績および配当予想を増額修正

 17年11月期第2四半期累計(12月~5月)の連結業績は、売上高前年同期比9.7%増の127億80百万円となり、営業利益が同48.4%増の16億05百万円、経常利益が同45.8%増の16億45百万円、そして純利益が同15.1%増の11億25百万円だった。

 化成品事業が4.2%増収、電子材料事業が19.6%増収、そして機能化学品事業が6.9%増収と、いずれも好調に推移した。増収効果に加えて、プロダクトミックス改善や原価低減の効果も寄与して計画超の大幅増益だった。

 第2四半期累計の好調を受けて、通期の連結業績予想を増額修正した。売上高は2億91百万円増額して16年11月期比6.6%増の251億48百万円、営業利益は1億62百万円増額して同14.1%増の27億84百万円、経常利益は1億24百万円増額して同12.4%増の29億17百万円、純利益は25百万円増額して同1.8%減の20億06百万円とした。

 修正後の通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.8%、営業利益が57.7%、経常利益が56.4%、純利益が56.1%と高水準である。通期予想に再増額余地がありそうだ。

■株価は上場来高値更新、長期ボックスから上放れ

 株価は上場来高値更新の展開となって7月3日に1505円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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