欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開に、米雇用統計は期待薄か

2017年7月7日 17:25

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記事提供元:フィスコ


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開に、米雇用統計は期待薄か
今日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開を想定したい。日銀による指値オペの効果で円売り先行の見通し。ただ、今晩発表が注目される米国の6月雇用統計は予想下振れが見込まれ、ドルの上昇を押さえる要因となりそうだ。

日銀は本日午前、固定利回りで国債を買い入れる指値オペの実施を通知した。買い入れ対象は残存期間「5年超10年以下」など。日本の10年債利回りは0.10%を上抜けたが、日銀の措置により0.09%台に低下した。これを受け円売りが強まり、7日のアジア市場でドル・円は一時113円84銭に水準を切り上げた。足元では欧州中央銀行(ECB)や英中銀などが金融正常化にシフトする動きを見せ始めるなか、日銀は緩和方針を堅持した格好。ある市場筋は「金融政策が意識されれば、日銀のオペは今晩の欧米市場でも蒸し返される」と指摘しており、円売り基調が続く可能性があろう。

一方、今晩は21時半発表の米国の6月雇用統計が焦点。市場コンセンサスは失業率が最低水準の4.3%で横ばい、非農業部門雇用者数と平均時給(前年比)はいずれも前回を上回る結果が見込まれる。ただ、先行指標として注目された前日の6月ADP雇用統計(民間雇用者数)は5月分と予想を下回り、今晩の雇用統計は低調な内容になる可能性が懸念されることで、ドルの押し上げ要因とはなりにくいだろう。逆に堅調な内容となれば、ポジティブ・サプライズとなり、ドルは114円台を試す展開となりやすい。ただし、主要20カ国首脳会議(G20)などイベントを控えており、上昇は小幅にとどまろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】・17:30 英・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、4月:+0.2%)・17:30 英・5月製造業生産(前月比予想:+0.5%、4月:+0.2%)・17:30 英・5月貿易収支(予想:-108.50億ポンド、4月:-103.83億ポンド)・21:30 米・6月非農業部門雇用者数(予想:+17.8万人、5月:+13.8万人)・21:30 米・6月失業率(予想:4.3%、5月:4.3%)・21:30 米・6月平均時給(前年比予想:+2.6%、5月:+2.5%)・21:30 カナダ・6月失業率(予想:6.6%、5月:6.6%)・24:00 米FRBが金融政策報告書を議会に提出・G20首脳会議(8日まで、独ハンブルグ)《CS》

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