関連記事
【新型日産リーフ9月6日発表】航続距離伸ばし、EU排ガス規制をクリアか?
新型日産リーフは9月6日に初公開される(写真: 日産の発表資料より)[写真拡大]
■EV(電動)対HV(ハイブリッド)に決着か?
2021年には、EU、アメリカ・カリフォルニア排気ガス規制共に、HVを省燃費車とは認めずPHV(プラグイン・ハイブリッド)以上の電動化を進めようとする燃費規制となる。
【こちらも】日産、横浜DeNAベイスターズとスポンサーシップ、リーフをリリーフカーに
現在、世界の省燃費車でリードするHVトヨタ方式には、効率の点で追いつくことのできる方式がなく独走状態だ。これに危機感をにじませる世界の自動車メーカーはHVを飛び越してEVに向かう流れを作り出そうと規制内容を決めている。いわば政治的動きが感じられるのだ。
つまりEVモードで50km以上走れるとCO2排出量を1/3に、100km以上走れると1/5にEUの2021年規制では計算してくれるのだ。HVであると燃費を24.4km/Lに相当しないといけないのだが、JC08モードではなくEUモードでの測定になるので現行のプリウスでもやっとと言われている。PHVを売っていかなければ将来は厳しい情勢だ。
リーフは400km以上をEVで走れるようにしていこうとしているが、EU・北米の燃費規制の導入に伴いEVの強みが出てくることになり、トヨタのHVを凌駕することが出来ることになるのだろうか?
■新型リーフの姿
日産の社運を賭けた車種と言っても言い過ぎではない。EVを進める技術的なシンボルでもあるリーフのその姿が、徐々に公表されている。シャープで丸形から角型に変更された姿はマーチに近いとも言われている。
小型車戦略は各社の将来に大きな影響があり、 AIを使った自動運転により近い、運転支援システムを積んできている。この先IoTにも対応していかねばならない自動車業界では、トヨタが「造り方」の工夫を始めており、日産はその点、「ルノー、日産、三菱の3社の融合体」であり、トヨタ・TNGA、マツダ・スカイアクティブ・テクノロジー、スバル・グローバル・プラットフォームなどの生産技術を受け入れる体制が心配される。「順次生産」の取り組みも各社進んでいる中で、グローバル発注で中間在庫の削減を行い、利益率の確保が出来るのだろうか。
日産は収益率が悪く、三菱自動車を取り込んで、ルノー、日産、三菱の連合体の中でどのようにしてコスト削減を行い、収益率確保を達成するのか、難しい局面を迎えている。新型EV「リーフ」の役割は重いものがある。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
スポンサードリンク