【注目銘柄】ナトコは年初来高値更新、17年10月期第2四半期累計大幅増益で通期上振れ余地

2017年6月11日 14:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ナトコ<4627>(JQ)に注目したい。塗料の中堅メーカーでファインケミカル事業も展開している。17年10月期第2四半期累計連結業績は大幅増益だった。進捗率も順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年10月期第2四半期累計が大幅増益で通期予想に上振れ余地

 6月2日発表した17年10月期第2四半期累計(11月~4月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%増の75億05百万円、営業利益が同29.0%増の6億51百万円、経常利益が同88.1%増の7億14百万円、純利益が同2.5倍の4億56百万円だった。

 主力の塗料事業は外装建材用塗料分野における大手ユーザー向け出荷量伸長などで1.9%増収、35.7%増益と好調だった。ファインケミカル事業は12.9%増収、2.9倍と大幅伸長した。電子材料向けコーティング剤が堅調に推移し、情報端末向け製品の新規採用も寄与した。

 17年10月期通期連結業績予想は売上高が16年10月期比3.7%増の154億円で、営業利益が同3.6%増の12億30百万円、経常利益が同26.5%増の12億50百万円、純利益が同33.6%増の8億円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.7%、営業利益が52.9%、経常利益が57.1%、純利益が57.0%と順調である。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新、好業績評価して上値試す

 株価は6月5日に1263円まで上伸して年初来高値を更新した。その後は目先的な利益確定売りが優勢だが、事前に上げ足を速めていた反動で自律調整の形だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。目先的な売りが一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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