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【中国の視点】元相場:ポジティブな見方が優勢、対米ドルで約7カ月ぶり元高水準
記事提供元:フィスコ
*10:34JST 【中国の視点】元相場:ポジティブな見方が優勢、対米ドルで約7カ月ぶり元高水準
上海の外国為替市場では、きのう1日の元の対米ドル為替レートは約7カ月ぶりの元高水準で推移した。最近の元高進行について、元の対米ドル仲値の引き上げや、経済指標の改善、米ドルの下落などが挙げられている。
今年5月の中国の製造業購買担当者指数(PMI)は51.2となり、前月から横ばいとなった。これとは対照的に5月の米国の製造業PMIは4カ月連続で前月比低下した。また、米「トランプ相場」に対する期待がいったん萎んでおり、米ドル高を支える要素が少なくなっていると指摘されている。
専門家は、中国における上場企業の大株主などによる保有株の売却規制の強化を受け、株式市場の安定推移に対する期待から元需要がこれから拡大するとの見方を示した。また、中国政府が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」に関連した沿線国・地域でのインフラ整備の加速や、オフショア元取引センターの設立増加を受け、こうした国・地域における元需要も一段と高まると指摘した。
今年下期の元相場の見通しについて、元が上下しながらも安定的に推移すると予測されている。中国経済が回復している上、物価も安定している。また、資金の流出・流入管理も強化されていることや、元に対する投資家心理の改善などが挙げられている。《ZN》
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