17日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安と5日ぶり反落、「雄安新区」関連には買い継続

2017年5月17日 16:57

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記事提供元:フィスコ

*16:57JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安と5日ぶり反落、「雄安新区」関連には買い継続
17日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.52ポイント(0.27%)安の3104.44ポイントと5日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、9.00ポイント(0.28%)安の3250.97ポイントで取引を終えている。

金融当局の監督管理強化などを警戒。中国保険監督管理委員会はこのほど、高利回りの保険商品「万能険(ユニバーサル保険)」の販売に対する規制を一段と強化した。阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)系の企業が提供する世界最大のマネー・マーケット・ファンド(MMF)「余額宝」に対し、中国人民銀行(中央銀行)が個人投資家の投資枠引き下げを求めた——とも伝えられている。今年4月の経済指標が総じて下振れるなか、国内景気の先行き不安もくすぶる状況だ。

業種別では、保険株が軒並み安。中国人寿保険(601628/SH)が2.9%、中国平安保険(601318/SH)が1.6%ずつ下落した。時価総額上位の銀行株や石油株も売られている。空運株やバイオ医薬関連株、不動産株の一角もさえない。前日に上げの目立った消費関連株の一角も下げた。

半面、河北省での「雄安新区」設立に絡み同地や北京、天津などに事業拠点を置く銘柄群の一角には買いが継続。インフラ・公共設備運営の北京首創(600008/SH)が4.2%、送配電機器の保定天威保変電気(600550/SH)が2.2%、建築材料の北京金隅(601992/SH)が1.6%ずつ値を上げた。鉄鋼や非鉄の素材株、建機株などもしっかり。自動車株やITハイテク関連株も物色された。

一方、外貨建てB株相場は続伸。上海B株指数が1.24ポイント(0.38%)高の326.51ポイント、深センB株指数が1.56ポイント(0.14%)高の1099.77ポイントで終了した。


【亜州IR】《WA》

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