三菱ふそう、大型トラック「スーパーグレート」21年ぶりフルモデルチェンジ

2017年5月16日 05:56

印刷

大型観光バス「エアロクィーン・エアロエース」(三菱ふそう発表資料より)

大型観光バス「エアロクィーン・エアロエース」(三菱ふそう発表資料より)[写真拡大]

 三菱ふそうは15日、21年ぶりにフルモデルチェンジした大型トラック「スーパーグレート」と、安全性能を強化した大型観光バス「エアロクィーン・エアロエース」を発表した。

 新型車はいずれも日本で初めて機械式自動変速トランスミッション(AMT)を全車標準装備している。ダイムラーグループで培った技術により、最先端の安全性、優れた燃費性能を含めた経済性、ドライバーをサポートする快適性と操作性を実現している。

 大型トラック「スーパーグレート」は、新開発した2種類の小排気量エンジン(6R20型:10.7L、6S10型:7.7L)を採用し、従来車両と比較し大幅な軽量化を実現。また、新開発の12段機械式自動変速トランスミッション(AMT)「ShiftPilot」を全車に搭載し、スムーズなシフト操作による快適性を実現。また、歩行者検知も可能な衝突被害軽減ブレーキ「ABA4」、MDAS-Ⅲの技術を進化させた運転注意力モニター「アクティブ・アテンション・アシスト」、国内初となる左死角に隠れた危険を警告する「アクティブ・サイドガード・アシスト」などの安全装備を採用し、大型トラックによる事故を低減し、安全性を高めている。

 車間距離保持機能付オートクルーズには、自動停止、自動発進機能を追加した「プロキシミティー・コントロール・アシスト」を新たに採用。オートクルーズを使用中にGPSと3D地図情報によって道路勾配を予測し、省燃費走行を図る「パワートレイン3D予測制御」(オプション設定)機能も追加できる。

 また、今回テレマティクス機能として「Truckonnect」を新たに標準採用。稼働中のリアルタイムなトラックの情報をPC端末でチェックできるサービスを導入。車両の現在位置・稼働経路、車両の故障時や事故などのトラブルを確認できるとともに、ドライバーの運転状況もリアルタイムで把握できる。

 大型観光バス「エアロクィーン/エアロエース」は、安全面を大幅に進化させた。日本で初めて、大型観光バス全車に8段機械式自動変速トランスミッション(AMT)「ShiftPilot」を標準装備。安全性能では、衝突被害軽減ブレーキAMBを進化した「ABA3」を採用。MDAS-Ⅲの技術を進化させた運転注意力モニター「アクティブ・アテンション・アシスト」、車間距離を保持する機能付オートクルーズに、自動停止、自動発進機能を追加した「プロキシミティー・コントロール・アシスト」をバスで初めて採用。新型小排気量エンジン(6S10型:7.7L)を採用し、軽量化による定員増を実現。また、トランクルームを拡大し高まるインバウンド輸送需要に応える車両となっている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事