【新規上場(IPO)銘柄】スタジオアタオは連続最高益更新を見込む、4000円割れは下値圏

2017年5月9日 06:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 スタジオアタオ<3550>(東マ)は、昨年11月29日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社グループは、『ファッションにエンタテイメントを』を理念として、オリジナルバッグ・財布等の提供を通じて『お客様に非日常のワクワク感を提供すること』を目指している。同社(株式会社スタジオアタオ)及び連結子会社1社(ロベルタ・ディ、カメリーノファーイースト株式会社)の2社で構成されている。社長自らがデザイン、企画、ブランド構築を指揮し、神戸発の主力ブランドの「ATAO」をはじめ、「IANNE」などの企画・販売、直営店舗の運営、インターネットショップの制作・運営、イラスト及びキャラクターの企画、カタログ等の紙媒体の企画・制作、ノベルティ等の販促品の企画・制作を行っている。

 店舗販売では、「ATAO」を中心とした既存店の着実な売上の伸長、「IANNE」ブランド浸透による売上の積上げと新店(銀座店)効果、「PopUpShop」の展開によるO2Oの促進、公式ショップブログの発信による「ATAO」・「IANNE」ユーザーとのコミュニケーション強化を図っている。インターネット販売では、「ATAO」を中心とした定番商品の販売拡大、「IANNE」ブランドの定番商品の育成による「IANNE」ユニークユーザーの獲得を見込んでいる。そのほか、「ROBERTA」のリブランディングによるオリジナルラインの更なる強化とO2Oの促進、「ILEMER」ブランド立ち上げによる新規顧客層へのアプローチ、PopUpShopとECとのオムニチャネル化・公式ショップブログの発信による各ブランドの認知強化を図っている。

 前2017年2月期業績実績は、売上高28億6900万円(前の期比47.6%増)、営業利益4億6100万円(同88.4%増)、経常利益4億4400万円(同76.3%増)、純利益3億0300万円(同92.6%増)に着地。

 今18年2月期業績予想は、売上高33億3000万円(前期比16.0%増)、営業利益5億円(同8.3%増)、経常利益5億円(同12.5%増)、純利益3億4000万円(同12.1%増)の連続最高益更新を見込む。

 株価は、2月10日につけた上場来の高値6470円から4月14日に年初来の安値3870円まで調整した後、25日移動平均線を上値にモミ合っている。4月21日付で岩井コスモ証券は、投資判断を新規「A」、目標株価を5500円としている。「ATAO」を中心とした既存店売上高の伸長に加えて、「IANNE」ブランドの浸透によるインターネット売上高の拡大で、2ケタの収益拡大が続くと観測している。前期業績は計画を上振れ着地しており、今期業績予想は保守的と見られる。目先4000円割れが下値として意識されており、ここから突っ込む場面があれば、リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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