2日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と反発、私有化の百麗国際は15%高

2017年5月2日 19:23

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記事提供元:フィスコ


*19:23JST 2日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と反発、私有化の百麗国際は15%高
休場明け2日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比81.00ポイント(0.33%)高の24696.13ポイントと反発する一方、本土企業株で構成されるH株指数は46.27ポイント(0.45%)安の10173.62ポイントと3日続落した。売買代金は696億5700万香港ドルにやや拡大している(4月28日は653億9700万香港ドル)。

材料株が買われる展開。取引再開した婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が15.2%高の6.07香港ドルと急伸する。買収による非公開化計画の発表が刺激材料となった。投資ファンドのHillhouse Capital Groupや鼎暉投資(CDH Investments)、百麗国際の経営陣が共同で買い取る計画。1株当たりの提示額は、直近終値の5.27香港ドルを19.54%上回る6.30香港ドルに設定された(買収後、百麗国際は上場廃止を予定)。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は2.1%上昇の高値引け。248.40香港ドルと反発し、上場来高値を更新した。同社に関しては、事業多様化などにより収入増が期待できるとして複数のブローカーが強気な株価見通しを示している。昨夜の米株市場では、ハイテク比率の大きいナスダック指数が史上最高値を更新するなか、米上場の騰訊ADRも急伸した。

ただ、全体としては上値が重い。朝鮮半島の地政学リスク後退などを好感して小高くスタートしたものの、中国経済指標の悪化などを嫌気し上げ幅を徐々に削った(H株指数はマイナスで終了)。中国国家統計局などが先週4月30日に発表した今年4月の製造業PMIは、3カ月ぶりに前月比で低下。この日の取引時間中に公表された民間集計の財新中国PMIも下振れた。

本土系上場企業の四半期決算報告が出揃うなか、業績動向を材料にした動きも目立つ。自動車生産で国内6位グループの広州汽車集団(2238/HK)は利益倍増を手がかりに7.6%上昇した。そのほか増益決算を明らかにした銘柄では、白物家電大手の海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.3%高、石炭大手のエン州煤業(1171/HK)が0.9%高などと上昇している。

半面、減益決算の銘柄群では、充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が1.7%安、山東省を拠点とする発電業の華電国際電力(1071/HK)が1.2%安と値を下げた。

本土市場は5日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.35%安の3143.71ポイントで取引を終えた。時価総額上位の銀行株が下げを主導。不動産株や自動車株などもさえない。半面、ゼネコン株や建材株、空運株は物色された。

なお、香港市場はあす(3日)、「仏誕節」のため休場。翌4日に取引再開する。本土市場は通常取引。


【亜州IR】《HT》

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