19日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安と4日続落、不動産セクターさえない

2017年4月19日 17:03

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記事提供元:フィスコ

*17:03JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安と4日続落、不動産セクターさえない
19日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比26.03ポイント(0.81%)安の3170.69ポイントと4日続落した。約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、27.25ポイント(0.81%)安の3320.23ポイントで取引を終えた。

各種規制強化の動きを警戒。足元の経済指標が軒並み上振れるなか、経済活動の過熱抑制策が近く導入されるとの観測が流れている。上昇基調が鮮明化している住宅価格動向を巡っては、「中国国家発展改革委員会が国内不動産の長期的規制を検討中」などと報じられた。

業種別では、不動産株の下げが目立つ。緑地控股(600606/SH)が1.3%安、上海陸家嘴金融貿易区開発(600663/SH)が2.0%安で引けた。資源・素材株も安い。石油の中国石油天然気(601857/SH)が2.0%、非鉄の中国アルミ(601600/SH)が4.5%、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が3.3%、建材の北京金隅(601992/SH)が4.6%ずつ値を下げている。北京金隅は続落。河北省に設置される新たな経済特区「雄安新区」設立の恩恵が最大限にあるとみられるなか、今週17日まで7営業日連続のストップ高を演じていた。発電株や消費関連株、自動車株、ゼネコン株、金融株などもさえない。

一方、外貨建てB株相場は反落。上海B株指数が2.78ポイント(0.82%)安の336.73ポイント、深センB株指数が4.60ポイント(0.40%)安の1142.58ポイントで終了した。

【亜州IR】《ZN》

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