トヨタ、パラレル式ハイブリッド搭載のボート開発、東京都で実証実験

2017年4月1日 11:59

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ハイブリッドボートのイメージ画(トヨタ自動車の発表資料より)

ハイブリッドボートのイメージ画(トヨタ自動車の発表資料より) [写真拡大]

 トヨタ自動車は31日、パラレル式ハイブリッドシステムを搭載したプレジャーボートを国内で初めて開発し、2018年7月から2021年3月にかけて、東京都でハイブリッドボートの実証実験を実施すると発表した。

 トヨタではこれまで、プレジャーボートのラインナップとして、全長35フィートの「PONAM-35」、31フィートの「PONAM-31」、28フィートの「PONAM-28V」を展開。今回、プレジャーボートにパラレル式ハイブリッドシステムを採用することで、エンジンとモーターの二つの動力による安全な航行を図りながら、EV走行による低エミッション・低燃費・低騒音を可能にした。

 東京都との実験では、動力をハイブリッド仕様に改造した「PONAM-28V」を、都に無償貸与。都は、ふ頭など東京港内の港湾施設に関する整備や、東京臨海部にある東京オリンピック・パラリンピックの会場をオリンピック関係者などが視察する際に利用する。他にも、都民や観光客などに向けた東京港の運河の見学会にも活用される予定だ。

 トヨタでは、東京都よりハイブリッドボートの運航データなどの提供を受け、ハイブリッドシステム全般の能力を確認するとともに、ハイブリッドボートの利便性や改善点を検証する。

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