TDKと東芝、HV・EV向け車載用インバータの合弁設立

2016年9月2日 17:54

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 TDKと東芝は2日、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)向けの車載用インバータの開発・製造・販売を行う合弁会社「TDKオートモーティブテクノロジーズ株式会社」を設立することで合意したと発表した。合弁会社の資本金は4億円で、出資比率はTDKが75%、東芝が25%。12月1日に事業を開始する予定。

 TDKは、合弁会社設立によって新たに車載用のインバータが製品ラインアップに加わり、事業の拡大が期待できるとしている。TDKは、中長期の戦略成長製品の一つとして、主にHV、PHV、EVなどの電源周辺のハードウェアと、それを司るソフトウェアで構成される「エネルギーユニット」のビジネスの強化を図っている。

 東芝は、HVやEV向けシステムとして、東芝が開発する高効率の車載用モータと合弁会社が開発する車載用インバータ、TDKが開発する「DC-DCコンバータ」を組み合わせ、今後も拡大が予想される車載用モータ・インバータ市場で競争力の強化を目指すとしている。

 HV、PHV、EV、燃料電池自動車(FCV)などの環境対応車は、世界的な自動車の排出ガス規制の強化を背景に需要の増加が見込まれている。

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