ローソン、中国の小売企業と武漢市でエリアライセンス契約―年内に10店舗を出店

2016年2月3日 12:34

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 ローソンは3日、中国でスーパーマーケットなどを展開する中百控股集団傘下の中百超市と中国湖北省武漢市でエリアライセンス契約を締結したと発表した。2016年中に武漢市に10店舗をオープンし、武漢市を中心とする湖北省に3年間で200店、5年間で500店を出店する計画。日系コンビニエンスストアとして中国中部地域への出店は初という。

 同社によると今回の提携では、ローソンの店舗運営、商品開発のノウハウと、中百控股集団の持つスーパーや百貨店など1,000店舗のネットワークと顧客基盤を生かし、武漢市の地域特性にあったローソン店舗を展開していくという。第1号店は今春にオープンする予定。将来的には中部地域の他省への展開も目指す。

 武漢市は湖北省の省都で、人口約1,000万人を抱える中部地域最大の商工業都市。中部地域の経済発展に伴い、消費者のライフスタイルが変化し、特に若年層を中心にコンビニエンスストアへの需要が高まることが期待されているという。

 ローソンは1996年に中国上海市に進出し、2015年12月末現在で、中国国内の店舗数は652店。今後は、これまでの出店地域で蓄積したノウハウを活用し、その他地域で地元有力企業とエリアライセンスを結び、出店拡大を加速する方針としている。今回の中百超市との契約はエリアライセンスの第1号となる。

 中百控股集団は、資本金が6億8,000万元(約120億円)、売上高が169億元(約3,070億円)。湖北省と重慶市にハイパーマーケット、スーパー、百貨店、家電量販店、計1,065店を展開している。

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