関連記事
マツダ、“7番飛ばし”の3列シートの“マルチパーパス・クロスオーバー”「CX-9」を正式発表
マツダはミッドサイズSUVセグメントへの新型「CX-9」の投入、新型2.5リッターターボエンジンの投入により、新世代商品のラインナップ強化を図る[写真拡大]
マツダは、ロサンゼルスオートショー(正式名称「Los Angeles Auto Show」)で、プレスデーの11月17日に新型ミッドサイズクロスオーバーSUV「マツダ CX-9」を世界初公開した。この新型SUVは、3列シートを採用したマルチパーパス・ビークル(MPV)でもある。以前から提案してきた「越 KOERU」の市販バージョンである。
新型「CX-9」は、新世代技術「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品群のハイエンドモデル。年間約5万台のグローバル販売計画台数の約8割を北米市場が占める北米戦略モデルとして、2016年春から北米から順次販売を開始する。北米マーケットで、トヨタ・ランクルやホンダCR-Vあたりと競合する車種となる。
新型「CX-9」は、おもに成熟したファミリー層を対象に、機能やスペックを超えた上質な心地よさをお届けすることで、「親としてだけではない、人生のさまざまな側面をスマートに輝かせる新しいクロスオーバーSUV像」を提案。よりプレミアムな世界観を追求した最新の「魂動」デザイン、上質さを高めた「人馬一体」の走り、卓越した燃費性能はもちろん、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」や新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD」、使いやすく快適な室内空間などで、“現代の家族のためのクルマ”というニーズに応える。
パワートレーンには新開発の2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載する。
SKYACTIVエンジンではシリーズを通じ、カタログ上の数値だけでなく、ユーザーの実際の使用シーンで優れた動力性能と燃費性能を両立することを追求し、搭載車両の車格に応じた最適な排気量とシンプルな構造を開発コンセプトとしている。
今回発表した「SKYACTIV-G 2.5T」は、その思想に基づき、「SKYACTIV-G」シリーズ初のターボエンジンとして開発されたエンジンだ。アテンザなどに搭載されている自然吸気エンジン「SKYACTIV-G 2.5」をベースに改良を加えることで、卓越したカタログ燃費・実用燃費とともに、新型「CX-9」の使用シーンの9割以上を占めると想定される中低速領域でのリニアで力強い加速感、ターボラグのない良好な応答性を実現した。4リッターV型8気筒自然吸気ガソリンエンジン並みの最大トルク310ft-lbを発揮する。
従来型のターボエンジンには、「ターボラグなどの低速領域での動力性能の悪化」と「実用燃費の悪化」という問題点があった。しかし「SKYACTIV-G 2.5T」は、運転条件に応じて排気の脈動状態を変化させる世界初の機構を持った「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」と、理論空燃比領域を拡大する「クールドEGR」の活用などによって、これらの問題を克服した。
同社の小飼 雅道代表取締役社長兼CEOは、「マツダはミッドサイズSUVセグメントへの新型CX-9の投入により、新世代商品のラインナップ強化を図り、北米における継続的な成長と更なる飛躍を目指してまいります。今後もマツダは、商品ラインナップ全体の進化に挑戦を続けていくとともに、マツダブランドのより一層の魅力向上に努め、お客さまとの特別な関係、強い絆を築いていきます」とプレゼンテーションで語った。
気になるのは、CX-5から始まりCX-3、そして今回のCX-9とクロスオーバー車をラインアップしてきたマツダだが、そこに「CX-7」が無い。その品番にどんな“隠し球”があるのだろう。(編集担当:吉田恒)
■関連記事
・米フォード・モーター、マツダ社全株売却終了。36年間の資本提携に幕引き
・東京モーターショーで見えた、世界の自動車メーカーが期待を寄せるセグメント
・【自動車業界の4~9月期決算】北米市場で売れたメーカーはドル高円安という「過給機」もついて通期業績上方修正
・トヨタが魅せたのはFCVやHybrid車のような“健康優良児”ばかりじゃない、「ヨタハチ」の再来
・自動車メーカーの特許資産規模、トップ3はトヨタ、ホンダ、日産
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク