IBM、アプリ開発やハイブリッド・クラウドへの移行支援の基盤を拡充

2015年6月17日 14:15

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 日本IBMは16日、企業におけるWebアプリケーションの迅速な開発・導入やハイブリッド・クラウド環境への移行を支援するため、「IBMR WebSphere Application Server」のアプリケーション基盤を拡充するための2種類の製品を発表した。

 1つは、「IBM WebSphere Application Server」の軽量ランタイム「Liberty Profile(リバティー・プロファイル)」のDevOps機能を強化した製品。この製品は、最新の業界標準仕様であるJava Platform, Enterprise Edition 7 (以下:Java EE 7)やオープンなコンテナー技術のDockerに対応する。

 提供時期は27日から。強化された「Liberty Profile」が含まれる「IBM WebSphere Application Server」のライセンス利用料金は3,801円から(税別、Liberty Coreエディションの1プロセッサー・バリュー・ユニットあたり)である。

 もう1つは、IBMのクラウド・サービス「SoftLayer」上で事前構成された「IBM Application Server on Cloud」製品。この製品は、WebSphere Application Serverで稼働していたWebアプリケーションを容易にクラウド環境へ移行することを可能にする。

 利用料金は、月額117万5,000円から(税別、SoftLayer上の4コア、32GB RAM、1TBディスクの占有インスタンス環境)である。

 近年、企業におけるパブリック・クラウドの活用が進み、アプリケーションの用途や要件に応じてオンプレミス環境とオフプレミス環境を使い分けるハイブリッド・クラウドへの期待が高まっている。

 また、モバイルやSNSをビジネスとして活用する企業が増加し、ビジネスが要求するスピードに対応可能なアジャイルなアプリケーション開発の必要性も高まっている。今回の2製品の発表は、このようなニーズに対応するためである。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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