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住友化学、リチウムイオン二次電池用セパレータの生産能力を倍増―韓国に工場新設
住友化学は10日、リチウムイオン二次電池用セパレータ(商標名「ペルヴィオ」)の生産能力を2倍強に引き上げると発表した。既存の大江工場(愛媛県新居浜市)の生産能力を来年春までに約1.3倍に増強するとともに、韓国の子会社内に工場を新設する。韓国の新工場は 2017年から量産開始予定。
リチウムイオン二次電池は、電気自動車やスマートフォンの高機能化や軽量化、長時間使用などのニーズに応じて、一段の高容量化と、安全性の両立が求められている。「ペルヴィオ」は、ポリオレフィン基材にアラミド樹脂で耐熱層を形成することにより電池の安全性確保に寄与する点が特長で、パナソニックの円筒形リチウムイオン二次電池への採用を通じて、主に車載用途で採用されているという。
近年、自動車メーカー各社が電気自動車を相次いで市場投入しており、リチウムイオン二次電池の車載用途の需要が拡大している。住友化学はこれに対応し、段階的に「ペルヴィオ」の生産能力を引き上げてきたが、一段の需要の拡大が見込まれるため、既存の大江工場の能力を増強する一方で、分散立地による安定供給体制の構築や将来の拡張余地などを考慮し、韓国の子会社に新工場を設置することとした。
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