江守G、カネカ、ジャムコなど/本日の注目個別銘柄

2015年3月17日 16:32

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記事提供元:フィスコ


<8613> 丸三証券 1074 +150ストップ高比例配分。前日に今期の期末配当予定を発表している。普通配当の30円に加えて、特別配当の40円を実施、期末配当金は70円(前年同期25円)とする計画。年間配当金は85円(前期55円)となる。前日終値をベースとした配当利回りは9.2%にまで達することになり、ポジティブなインパクトが強まる格好へ。なお、同時に、今期から17.3期末まで、普通配に加えて毎期一株当たり40 円の特別配当を継続実施するとも発表した。株主還元策の強化としてポジティブに受け止められる状況に。

<2461> ファンコミ 952 -109下落率トップ。前日に2月の月次動向を発表している。前年同月比増収率は12.2%増、1月の同17.9%増から伸び率は低下している。前月も伸び率縮小(12月は同25.3%増)を受けて大幅安となった経緯があり、一段の伸び率縮小にはネガティブなインパクト。高い伸びを牽引していたモバイル向け広告の伸び率が大きく鈍化へ。

<4118> カネカ 866 +39買い優勢。シティでは投資評価「1」を継続で、目標株価を780円から950円にまで引き上げている。円安や原料安など事業環境の好転に加え、「カネカロン」、モディファイヤー、塩素化塩ビなどの拡大で、来期営業利益は前期比40%増と大幅増益を予想。また、足元の業績に対する改善意欲や株式市場との対話姿勢が強まっている印象も受けると。もともと財務体質は良好で、こうした経営の変化は業績や株主還元に現れようと指摘。

<9963> 江守G 764 -150ストップ安。遅延していた第3四半期の決算を前日に発表している。最終損益は440億円の赤字となり、12月期末で234億円の債務超過になっている。中国子会社による不適切な取引に伴って、貸倒引当金462億円を計上したことが背景。警戒感は強まっていたものの、予想外の大幅な損失計上となったことで、先行き不透明感が一段と増す状況に。

<2326> デジアーツ 1284 +155上昇率2位。マイナンバー関連としても台頭する展開になっているようだ。前日にはマイナンバー関連製品の発表会を開催しているもよう。マイナンバーでは情報流出リスクなどが警戒されているが、同社では、番号が記載されたファイルを暗号化して、流出してもネット経由でファイルを削除できるソフトを提供するもようだ。相対的な株価の出遅れ感なども妙味に、今後の期待感を高める動きが先行へ。

<7408> ジャムコ 3550 +350大幅高。今年1月の上場来高値を一気に更新している。前日に東証1部への指定替えが発表されており、今後の需給妙味などが高まる状況となっているようだ。23日付で指定替えの予定、TOPIX組み入れ需要は4月末に40万株弱程度とみられている。ボーイング関連としての位置づけが高いほか、収益水準も大きく、インデックスファンド以外にも、1部上場によって組み入れ需要が高まるといった見方も。

<2815> アリアケJ 3720 +305大幅高。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続、目標株価を3720円から5150円に引き上げている。海外事業の拡大を背景に来期以降の業績予想を上方修正しているもよう。来期営業利益は20%増益、再来期も14%増益と2ケタの増益基調が続く予想としている。海外事業全体の営業利益は20.3期には37%まで高まるとみているようだ。

<5423> 東京製鐵 894 +49強い動きに。生産体制再編に伴う生産効率化や人員の配置見直しなどで、来期営業利益は17億円強押し上げられる見通しと報じられている。収益力の強化を評価する流れに。また、4月の鋼材価格は全品目で据置と発表、一部では値下げも予想されていた中、安心感にもつながっているようだ。なお、モルガン・スタンレー(MS)では、鉄スクラップ安進行やその他プラス要因を考慮、目標株価を引き上げているもよう。

<6861> キーエンス 66980 +1860大幅反発。株主還元強化検討のファナックが大幅高となり、足元では、第二のファナックを探る動きが活発化している。外国人持株比率が高く財務体質が良好で、かつ、配当性向の低い銘柄などがスクリーニングされているもよう。こうしたスクリーニングでは、SMCと並んで同社もランクインしやすく、連想感が高まりやすくなっているようだ。

<2281> プリマハム 318 -4さえない。前日に業績予想の修正を発表している。最終損益は、将来減算一時差異の回収見込み額の拡大などで、従来予想の42億円から61億円に上方修正しているが、営業利益は82億円から69億円に下方修正。本業ベースでの下振れをマイナス視する動きに。新工場稼働による初期投資の発生、原材料費の上昇などが営業益下振れの背景。足元で株価の上昇ピッチが早まっていたことも利食い売り圧力を強めさせる形に。《FA》

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