電通、ベトナムの総合ネット広告会社「エメラルド」を買収

2015年3月4日 15:29

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 電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は3日、ベトナムの総合デジタルエージェンシー 「Emerald Consulting Company Limited」(エメラルド社)の株式40%の取得と、今後段階的にシェアを拡大してマジョリティを取得するオプションを電通グループが有することにつきエメラルド社株主と合意したと発表した。

 エメラルド社は2009年の設立以来、急成長を遂げており、現在ではデジタル領域におけるフルサービスを提供する総合デジタルエージェンシーへと進化している。ソーシャルメディアを含むデジタル戦略の策定、デジタル・クリエーティブの制作、ディスプレー広告や検索連動型広告の実施、ウェブサイト戦略の策定とその構築、オンライン上のレピュテーション・マネジメントなど、顧客が求める高度で多岐にわたるデジタルマーケティング・サービスのノウハウと技術を有している。

 これまで電通グループのベトナムにおけるデジタル領域のサービスは、主にメディアエージェンシーである電通メディア・ベトナムと、グローバルネットワーク・ブランドのひとつであるIsobarが提携するエメラルド社を通して提供してきたが、成長著しい同国デジタル市場への対応を強化するため、エメラルド社の株式を取得することにした。

 今後、エメラルド社は、社名ブランドを「Emerald - Linked by Isobar(エメラルド・リンクト・バイ・アイソバー)」に変更し、ベトナムに展開するグループ各社との連携を図りながら事業を推進していく。

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