噂どおり、思い切った設定のクリーンディーゼル専用車として登場した「マツダCX-3」

2015年2月28日 18:29

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

写真はクリーンディーゼル専用車となったCX-3で最上級の「XDツーリング Lパッケージ」(4WD)で、価格は302万4000円

写真はクリーンディーゼル専用車となったCX-3で最上級の「XDツーリング Lパッケージ」(4WD)で、価格は302万4000円[写真拡大]

 マツダは2015年2月27日、遂に新型コンパクトクロスオーバーSUV「マツダCX-3」を全国のマツダ系、マツダアンフィニ系、マツダオートザム系販売店を通じて発売。価格は消費税込みで237.6万円~302.4万円、月間計画販売台数は3000台だ。

 昨秋のロサンゼルスオートショーでワールドプレミアを果たし、年明け早々の東京オートサロンで国内デビューを飾ったマツダCX-3。「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用した、マツダの新世代商品の第5弾となるコンパクトクロスオーバーSUVである。

 新型「CX-3」は、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D1.5」専用車として設定したモデルで、過去に例のない思い切った設定隣っているのが特徴だ。最大トルク27.5kg.m(270Nm)/1600~2600rpmと2.5リッターのガソリンエンジンを上回る大トルクを低回転の幅広い領域で発生。これにより全域で力強い走りを実現する。と、同時に25km/リッター(JC08モード燃費)という優れた燃費性能を両立させている。またディーゼルエンジン特有のカラカラというノック音を抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」という世界初の機構を新たに採用し、静粛性を高めた。

 全グレードに6速オートマチックトランスミッション(SKYACTIV-DRIVE)や6速マニュアルトランスミッション(SKYACTIV-MT)、新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD(アイ・アクティブ・エーダブリュディー)」を設定。

 駆動方式やトランスミッションを問わず全グレードで自動車重量税、自動車取得税が免税となる。加えて国の購入補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)制度を利用した場合、XDツーリング Lパッケージ2WD(メーカー小売希望価格280.8万円・消費税込)について、最大16万円が補助金として給付される。

 新型は、上質かつスタイリッシュなデザイン、あらゆる場面での使いやすさを追求したサイズとパッケージングを兼備する。また、素直に運転が楽しいと感じられる走行性能を高次元で融合したモデルだという。プラットフォームは「デミオ」と共通で、2570mmのホイールベースも同じだが、前後トレッドはデミオの1495/1480mmから1525/1520mmへと拡大。ボディ寸法は全長×全幅4275×1765mmとデミオよりひとまわり大きい。全高は日本国内、なかでも都市部での利便性を考慮し、一般的な機械式立体駐車場に全高制限値である1550mmに抑えた。

 最新のマツダ車に共通するスタイリッシュなプロポーションを実現しながら、次世代スタンダードを目指してパッケージングを追求。前席は見晴らしのよさや乗降性を考慮しつつ最適な着座位置を設定し、後席の着座位置は前席より高ぅして閉塞感を排除した。荷室は定員乗車時で350リッター(DIN方式、サブトランク含む)の容量を確保している。

 ラインアップは下位から「XD」「XDツーリング」「XDツーリング Lパッケージ」の3グレードで、いずれにも6ATと6MT、FFと4WDが用意される。価格はXD(FF)の237万6000円からXDツーリング Lパッケージ(4WD)の302万4000円。装着タイヤはXDのみ16インチで、ほかは18インチとなる。アルミホイールはいずれも標準。6ATと6MTは同価格だ。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
欧州の新車登録台数、17ヶ月連続増
スズキ「SX4 S-CROSS」登場!ヨーロッパで鍛えた新AWD搭載
世界一の自動車メーカー、トヨタが技術開発でやり残していること──クリーンディーゼル
マツダ、ディーゼルノック音を抑える技術を開発
第一世代は「NA」、そして「NB」(第二世代)、「NC」(第三世代)、そして間もなく発売となる第四世代の「ND」

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事