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クールジャパン機構、吹替・字幕の世界最大手を買収 アニメなどの海外発信を強化
クールジャパン機構などが買収した、映像コンテンツの吹替・字幕サービス世界最大手SDI社Webサイト。[写真拡大]
クールジャパン機構は19日、イマジカ・ロボット、住友商事と共同で、映像コンテンツに吹替・字幕を付けるサービスなどを行うローカライゼーションで世界最大手の米SDIメディア・グループの100%株式の取得に合意したと発表した。取得価格は総額1億6,000万ドル(約190億円)。
SDI社は世界37カ国で事業を展開し、80言語以上に対応し、全世界の主要メディアや製作会社を安定顧客にしている。出資によりSDI社の持つ強みを広く国内事業者へ提供できるという。そして、日本のテレビ番組、アニメ、映画などのコンテンツのローカライゼーションのコスト、品質、スピード、効率が改善され海外展開が加速され、またノウハウの蓄積が促進されるとしている。
さらに、SDI社の国際的なネットワークを活用し、ジャパン・コンテンツの世界への販路拡大が期待される。近年、デジタル技術の進展に伴いメディアの多様化が進み、人気の高い映像コンテンツへの需要が世界的に高まっている。しかし、ジャパン・コンテンツの海外市場への販売、供給は、十分に進んでいるとは言えない。その大きな原因の一つが、日本語から他言語へのローカライゼーションにかかる手間やコスト、品質である。
そこで、今回のローカライゼーションで世界最大手のSDI社の株式の100%取得に至ったという。これにより、広く国内事業者向けにローカライゼーションのプラットフォームを提供することで、ジャパン・コンテンツを海外へ展開するボトルネックの改善を目指す。特に、これまで海外市場への参入機会が少なかった地方発のコンテンツや海外に活躍の場を広げたいクリエイターなどに対し、世界への門戸を広げたいとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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