米国連邦準備理事会(FRB)の謎

2015年2月10日 14:03

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記事提供元:フィスコ


*14:04JST 米国連邦準備理事会(FRB)の謎
グリーンスパン第13代FRB議長は、かつて、FF金利を引き上げたにも関わらず、長期金利が上昇しなかった現象を「謎」と呼んだ。


プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁は、昨日、米債利回りが低水準で推移している要因について、連邦準備理事会(FRB)完全には理解していない、と同様の疑問を投げかけた。

プロッサー総裁は、米10年債利回りの低下は、欧州中央銀行(ECB)や世界の他の中銀が利下げに踏み切る中、唯一堅調に推移している米国に対する「安全への逃避」が一因としつつも、「われわれは(要因を)十分に理解していない」と述べている。


米国連邦準備理事会(FRB)は、米国の中央銀行であるとともに、基軸通貨ドルの価値を支配しているという意味で、世界の中央銀行である。

そのため、基軸通貨としての「逃避通貨」により、金融政策とは逆行する「謎」が発生することになる。《MY》

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