関連記事
ここ1年の書籍購入、60代でも約4割はネット書店の利用経験あり=ジャドマ研究所
日本通信販売協会(JADMA)のジャドマ研究所が発表した「リアル書店とネット書店の利用実態」の結果の一部を示す図(ジャドマ研究所の発表資料より)[写真拡大]
日本通信販売協会(JADMA)のジャドマ研究所は26日、「リアル書店とネット書店の利用実態」と題した調査結果を発表した。過去1年に書籍を購入した715人に、利用したチャネル(複数回答)を質問したところ、“リアル書店”(実店舗)が約74%、“ネット通販 (電子書籍以外)”が約45%という結果となった。“リアル書店” での購入が7割以上と依然多いものの、通販での書籍購入もほぼ半数まで浸透してきているという。
同じ質問を年代別に分析したところ、40代の“リアル書店”と“ネット書店”の利用率の差分はわずか9.9%と、6つの年代のなかで両者が最も接近することが分かった。一方、60代の“ネット書店”利用率が39.6%と、10代の36%とほぼ同等であり、シニアへの“ネット書店”の浸透度の高さが明らかになった。
また、購入書籍のジャンルとチャネルの関係を分析すると、消費者は書籍ジャンルによって、“リアル書店”と“ネット書店”を使い分けていることが分かった。
“リアル書店”を利用する率が高い書籍のトップ3は1位ライトノベル(77.4%)、2位小説・ノンフィクション(76.0%)、3位雑誌(75.6%)。“リアル書店”では、書店の平積みコーナーでの流行作家の書籍の物色や、最新トレンド情報がいち早く入手できる雑誌などを購入する傾向にある。
一方、“ネット書店”を利用する率が高い書籍のトップ3は1位コミックス(59.7%)、2位趣味の本(56.1%)、3位小説・ノンフィクション(53.7%)。“ネット書店”は、コミックスの続刊のように物色の必要がないものや、カメラ/鉄道の専門書籍のような内容についてすでに知っていることが多いものなど、店頭に出向く必要性が少ない書籍の購入に利用しているのではないかと推察できる。(記事:町田光・記事一覧を見る)
スポンサードリンク