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セイコーHD、DOWA、良品計画など/本日の注目個別銘柄
<4519> 中外製薬 3150 -80売り先行。スイス国立銀行が対ユーロでのフラン上限を突然撤廃、これをきっかけに、為替市場はスイス・フランが他通貨と比べて一斉高の展開になっている。同社はスイスの製薬大手であるロシュの傘下企業であり、ロシュからの輸入品も扱っている。円高スイス・フラン安による採算悪化などが警戒される状況にもなっているようだ。
<8050> セイコーHD 704 +32買い先行。腕時計で国内トップ、スイス・フラン高をプラス材料視する動きが優勢となっている。スイスには、ブレゲ、ロレックス、オメガなど高級腕時計メーカーの大半が集まっているが、自国通貨高により輸出競争力が低下するとの見方。同社などの日本製には価格優位性が高まり、需要シフトの動きなどが期待されてきているようだ。
<7735> SCREENホールディングス 731 +55買い優勢。前日に台湾のファンドリーメーカーであるTSMCが10-12月期の決算を発表した。2015年の設備投資ガイダンスに関しては、前期比20~25%増の115億ドル~120億ドルとしており、半導体製造装置関連の一角にはポジティブな材料につながっているようだ。とりわけ、TSMC向けのウェイトが高く、TSMCの設備投資動向が業績に与える影響の大きい同社に関心が集まる格好となっている。
<6740> JDI 382 +13しっかり。東海東京では投資判断を新規に「1」、目標株価は555円としている。米国や中国スマホメーカーへの液晶パネルの供給が貢献して、第3四半期から営業黒字に転換したと推定しているもよう。PBRは0.5倍まで低下しており、営業黒字の安定化の前提に立てば、株価は割安圏と判断しているようだ。今期営業利益は100億円、来期は400億円と予想へ。
<5714> DOWA 924 +59しっかり。4-12月期経常利益は前年同期比19%増の300億円強になったもようとの観測報道が伝わっている。円安の進展、スマホ用LEDの伸長などが増益決算の背景に。上半期の増益率は4%であったほか、4-12月期の市場コンセンサスは290億円弱であったとみられ、想定以上の10-12月期の収益拡大を評価する動きが先行している。
<4185> JSR 1908 -121下げ目立つ。4-12月期営業利益は260億円、前年同期比微増になったもようとの観測報道が伝わっている。合成ゴムなどの不振を半導体や液晶ディスプレー材料の好調が補う形になったようだ。ただ、市場予想を20億円弱下回る格好であり、ネガティブに捉える動きが優勢に。一昨日には自社株買いの終了も発表しており、需給妙味なども低下している状況にある。
<7453> 良品計画 13610 +440続伸。押し目買いの動きが強まる状況となっているもよう。クレディ・スイス(CS)では、株価調整は行き過ぎとして、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価18600円を継続している。第4四半期での海外事業の大幅増益によって、今2月期営業利益は公表計画の255億円に遜色ない水準にキャッチアップすると考えているもよう。堅調な決算を確認後、株価は上昇に向かうと指摘している。
<6967> 新光電工 772 -30売り優勢。インテルが決算発表後に時間外取引で下落しており、インテル関連銘柄の一角として売りが集まる展開になっている。インテルの10-12月の実績値は市場予想をやや上回ったものの、今12月期の売上高や粗利益率見通しは市場予想を下振れており、時間外取引では2%程度の下落となっている。なお、設備投資見通しもやや引き下げており、インテル関連の一角であるニコン<7731>なども売りが先行。
<1926> ライト工業 1062 +21切り返す。大和では投資判断を新規に「1」、目標株価を1340円としている。高度経済成長期に数多く整備された橋梁・トンネルなどの老朽化を背景に、インフラの大規模更新・修繕時代が到来したと指摘、息の長い回復トレンドが期待できると捉えている。こうしたなかで同社は、インフラ老朽化対策をはじめ、液状化対策、リニア中央新幹線など、様々なプロジェクトに関わる可能性があるとの見方。
<6724> エプソン 4925 +60堅調。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウィト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も5600円から6400円に引き上げている。大容量タンクIJPの成長持続と構成比上昇による業績安全度の高まりから、足元の株価下落は過小評価と認識しているもよう。あらためてオフィス用IJPの中長期成長力を評価する局面と指摘へ。《FA》
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