ローム、ネクステージ、第一三共など/本日の注目個別銘柄

2015年1月9日 16:29

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記事提供元:フィスコ


<9983> ファーストリテ 44760 +355買い先行。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は914億円で前年同期比4割増益、足元の既存店好調で800億円レベルまで切り上がっていた市場コンセンサスも、大幅に上回る状況となった。中国・韓国など海外事業の好調が想定以上となっている。全般的に苦戦が目立つ小売業界の中で、あらためて好実態がクローズアップされる状況にも。野村やメリルリンチ(ML)などは5万円レベルまで目標株価を引き上げへ。

<7012> 川崎重工 559 +14買い優勢。今期営業利益は前期比17%増の850億円前後になる見通しと報じられている。従来よりも増益幅は80億円程度拡大の見通し、7年ぶりに過去最高益を更新する公算と。航空宇宙事業の好調が背景、年間配当金も従来予想比で引き上げが見込まれると。好業績期待は高かったものの、810-820億円レベルの市場予想も上回る格好であり、一段と評価の高まる展開になっているようだ。

<7261> マツダ 2620.5 -114.5売り先行。JPモルガン(JPM)では投資判断「ニュートラル」継続で、目標株価を3000円から2850円に引き下げている。北米を中心とした販売面の下振れ、新興国通貨のマイナス影響などから、10?12月期営業利益は500億円前後に留まると予想しているもよう。現段階では通期計画に対する上振れ余地は限定的としている。市場予想は590億円前後のレベルであり、ネガティブな反応につながっているようだ。

<8604> 野村HD 648.2 -11.2株式市場が堅調な展開となる中でさえない動き。クレディ・スイス(CS)では目標株価を815円から725円に引き下げ、弱材料視される状況にもなっているようだ。リテールは順調だが、欧米の債券が不調との見方。欧米の債券市場はボラティリティが大きく、好調なアジア、堅調な日本の利益でカバーできないとしている。一方、モルガン・スタンレー(MS)では、短期的なネガティブカタリストが顕在化したあとエントリータイミングとして、目標株価を800円から850円に上げ。

<6963> ローム 7480 +280しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を9700円と設定している。自動車・産機シフトが業績拡大を牽引、持続的な株価上昇を見込むとしているようだ。車載ビジネスについては、注力するボディ・パワートレイン制御、安全装置関連での量産品目の拡大を背景に、市場成長を上回る10-15%の売上拡大を予想と。

<2809> キユーピー 2181 -69下げ目立つ。前日に11月期の決算を発表、営業利益は243億円で前期比9%増益、従来計画並みの水準で着地。今期は255億円で同5%増と、連続増収増益の見通しに。実績値は想定線で今期見通しは市場予想をやや下回る水準に。ここまで株価の上昇が続いていただけに、サプライズの乏しい決算を受けて一旦は出尽くし感が先行のようだ。なお、UBSでは投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、想定以上の償却負担から業績予想を下方修正しているようだ。

<3186> ネクステージ 608 +100ストップ高。場中に決算、並びに自社株買いを発表、買い材料視されているようだ。前11月期営業利益は7.6億円で26%減益、先の下方修正値水準で着地した。一方、今期は2.7倍の20.7億円を予想、四季報予想の11億円などを大幅に上回り、ポジティブなインパクトに。また、発行済み株式数の1.98%に当たる20万株を上限とした自社株買いも発表。

<9716> 乃村工藝社 1015 +80上げ目立つ。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は43.2億円で前年同期比30%増益、上半期の同10%増益に対して、9-11月期は同73%増まで増益幅が拡大している。ユーザーの店舗改修投資が順調に推移しているようだ。足元の想定以上の収益拡大にポジティブなインパクトが強まり、通期予想の上振れ期待などにもつながる格好へ。

<4568> 第一三共 1594.5 -97朝方から軟調な動き。米国FDAが抗凝固剤エドキサバンを承認すると発表したが、対象患者を制限する条件が付帯された点などネガティブに捉えられているもよう。ゴールドマン・サックス(GS)では、条件付与による対象患者の減少、他剤との競合関係を考慮すると懸念は残ると指摘。野村では、販売時の競合を考慮すると楽観視できず、大型化には時間がかかると考えているもよう。

<6675> サクサHD 248 +7反発。特に材料は観測されないが、調整一巡感が強まる状況下、防犯・監視カメラの需要増加を思惑視して、短期資金の関心が高まっているようだ。食品業界では異物混入事故が相次いでいるほか、欧州では銃撃テロなども発生、一段と防犯・監視カメラの需要が広がっていくといった見方も出ているもようだ。材料性・仕手性の強さなども妙味に。《FA》

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