池上通信機、日本電産、日清製粉など/本日の注目個別銘柄

2015年1月5日 16:42

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記事提供元:フィスコ


<6502> 東芝 518.6 +6.2堅調。中国で原発の主要設備を大量受注することが有力になったと報じられている。現地の運営会社と計6-8基分納入する方向で最終交渉に入っているもよう。受注額は2000億円規模のようだ。中国での原発建設計画は世界で最も多いとされており、今後の展開への期待感にもつながる格好へ。また、カザフでも納入交渉を進めていると伝わっており、原発事業の新興国展開に対する期待感も。

<7261> マツダ 2848 -79.5軟調。大発会の株式市場では、主力株が幅広く売り優勢の展開となっている。円高の進行を嫌気して為替感応度の高い銘柄がさえない動きになっているが、とりわけ、円高ユーロ安を受けて、同社は欧州売上構成比の高い銘柄として売りが先行している。ギリシャ懸念、ECBの追加緩和観測などを背景に、年末以降は円高ユーロ安の流れが強まってきている。

<6632> JVCケンウッド 292 +29賑わう。高画質カメラを駆使した先進運転支援システムを開発したと報じられている。フルハイビジョンなどカメラを計8台搭載し、6日から開催される世界最大級の家電見本市で公開するもよう。自動運転車・安全走行関連銘柄への注目度は2015年も高いとみられることで、ポジティブな反応が強まりやすくなっている。

<4901> 富士フイルム 3768.5 +67.5買い先行。東京大学医学部付属病院などと、3Dプリンターや遺伝子工学を駆使し、人体に移植できる皮膚や骨、関節などを短時間で量産する技術を確立したことが分かったと報じられている。世界初の技術となり、5年後の実用化を目指しているようだ。同社が開発したヒトのコラーゲン「リコンビナントペプチド」を活用することで、感染症リスクの低減に成功したもよう。バイオ関連としての更なる位置づけの高まりなどを評価へ。

<6594> 日本電産 7868 +17買い先行。今期の年間配当は従来予想の60円を上回る80円程度になりそうだとの観測報道が伝わっている。株式分割を考慮すると、前期比では実質6割の大幅な増配となる格好に。利回り水準からみてインパクトは限定的と考えられるが、足元の好調な業績動向が確認できたとして、評価を高める声もあるようだ。今後のM&A積極化などに対する期待感も。

<6771> 池上通信機 188 +34上昇率トップ。大納会では出来高が膨らんだ1月の高値水準を突破、上値余地の広がりが意識される状況となり、短期資金の関心が集まる格好になっているとみられる。大発会の人気銘柄はその年の注目銘柄になりやすいといった思惑なども、上値追い意欲を強めさせている。なお、25日付のいちよしのレポートが、足元の株価上昇のきっかけ材料になっている。

<2002> 日清製粉 1245 +75朝方から強い動きが目立つ。前日のTV番組において、同社が2010年に完全子会社化したオリエンタル酵母の生産している「NMN」が取り上げられており、買い手掛かり材料につながっているとみられる。ビタミンB3の一種である「NMN」には、加齢によって低下するさまざまな機能を活性化させる「若返り」の効果があるとされ、治療薬・予防薬の両面から期待されているほか、美容分野での研究も進んでいるようだ。

<6054> リブセンス 746 +41反発。特に材料は観測されないが、大発会の本日は、昨年のパフォーマンスが悪かった銘柄のリバウンドが意識される状況となっている。同社は東証1部で昨年のワーストパフォーマー銘柄となっているほか、第2位の日本トリム<6788>、第4位のオルトプラス<3672>なども上昇率の上位にランキングされている。

<1861> 熊谷組 397 +8しっかり。リニア早期延伸も視野といった社長インタビュー報道が伝わっており、リニア関連の中心銘柄として関心が高まる状況にもなっているようだ。45年に全線開通を目指している品川−大阪の開業前倒しを視野に入れる意向を表明しているもよう。「リニア」は今年も有望な物色テーマと位置づけられており、引き続き市場の関心は高まりやすいもよう。《FA》

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