NYの視点:デービッド・ テッパー氏は2015年相場に慎重

2014年12月24日 07:19

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記事提供元:フィスコ


*07:19JST NYの視点:デービッド・ テッパー氏は2015年相場に慎重

米ヘッジファンド運用会社アパルーサ・マネジメントの創業者、デービッド・ テッパー 社長は「1999年の相場を念頭に置くように」と、2015年度の金融市場に関して慎重な見解を示した。2014年の相場はロシアの経済・金融市場が崩れたことや欧州の景気の弱さが目立ち、1998年の相場を彷彿させると指摘。これに続く2015年の株式相場がピークをつけるとは言わないが、1999年に類似した相場になる可能性があると注意を促した。1999年はナスダック総合指数が80%高となるテックバブルのピークとなった年だ。このため、株価が過大評価される可能性を指摘した。

最近のロシア通貨危機は、最終的にロシアをデフォルト(債務不履行)に陥れた1998年のロシア財政危機を「思い起させる」としたほか、2014年は1998年と同様に欧州、日本と世界中の金融緩和政策が米国経済のファンダメンタルズに比べて「過剰だった」とした。同氏は昨年2013年に40%のリターンをあげるなど、その手法には定評がある。米国の株式相場は年末から年初にかけての上げ相場が終了したあと、高値警戒感などに慎重な相場入りする可能性も否めない。《KO》

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