アイスタイル、ディスコ、日本電産など/本日の注目個別銘柄

2014年7月24日 16:39

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記事提供元:フィスコ


<6594> 日本電産 6600 -106伸び悩む。前日に4-6月期の決算を発表、好決算を評価する動きが先行した。実績営業利益は256億円で前年同期比42%増益、通期営業利益は従来予想の1000億円から1050億円に上方修正している。年間配当予想も55円から60円に引き上げている。もともと前期比増配が計画されていたなか、第1四半期時点での一段の配当予想引き上げはポジティブに捉えられる格好にも。ただ、実績値は市場コンセンサス線上でサプライズはなく、全体相場が伸び悩む中で徐々に出尽くし感も優勢に。

<6807> 日本航空電子工業 2314 -129下げ目立つ。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は50億円で前年同期比2.4倍、上半期予想は従来の75億円から98億円にまで上方修正している。コネクタ部門の好調が好業績の背景に。上半期予想は大幅上方修正の格好だが、市場予想並みの水準であるように、相当程度好決算は織り込まれていた印象。株価も高値圏にあるなか、短期的な出尽くし感へとつながる格好にもなっているようだ。

<3048> ビックカメラ 831 +40買い優勢。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を960円としている。小売セクターの中で家電株は出遅れ感が強いと判断している中、同社に関しては、短期的な達成感はあるものの、ECプラットホーム統合による成長率の加速、コスト低減効果などが完全に株価には織り込まれていないと指摘している。なお、MSでは、ヤマダ電機<9831>も「オーバーウェイト」でカバレッジを再開としている。

<6479> ミネベア 1234 +14買い優勢。4-6月期営業利益が前年同期約3倍の100億円強になったもようと観測報道が伝わっている。同決算期としては7年ぶりの最高益となるようだ。会社側想定を大きく上回ったと見られ、通期予想は上振れの公算が大きいとも。自動車用ベアリングなどの好調が背景。市場コンセンサスは100億円に届いておらず、ポジティブなインパクトが強まる形にも。

<1969> 高砂熱学工業 1298 +128大幅高。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も670円から1600円にまで引き上げへ。建設インフレに強いコスト構造と脱ゼネコンの動きが、設備工事業界の想定を上回る利益率上昇につながっていると指摘。今年度以降の業績は市場コンセンサスを大きく上回って推移すると予想。

<8848> レオパレス21 478 +13強い動き。三菱UFJでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を650円としている。法人需要による賃貸事業の回復持続に加え、アパートなどの請負も相続増税も加わって本格回復が期待できると考えているようだ。16年3月期は3割以上の増益を予想しているほか、復配も期待できると見ているもよう。

<3660> アイスタイル 498 +80ストップ高比例配分。前日に前6月期の業績予想上方修正を発表している。経常利益は従来予想の2.3億円から4.6億円まで、約2倍の水準に上方修正している。6月の広告販売の好調推移、費用削減効果などが業績上振れの背景に。第3四半期決算発表時に、5.7億円から2.3億円まで大幅下方修正していただけに、ポジティブなインパクトが強まる格好のようだ。

<6146> ディスコ 6850 -240さえない。前日には第1四半期の連結売上高、個別業績速報を発表している。単独営業利益は44億円で上半期計画に対する進捗率は47%、会社計画未達のもよう。上振れ期待が高かった短期業績に対する警戒感へとつながっているもよう。また、米国市場では、SOX指数が下落したほか、決算発表後に時間外取引で下落する半導体関連も多く、東京市場の半導体関連株には逆風ともなっている。

<7261> マツダ 481 -6軟調。4-6月期営業利益は500億円強となり、前年同期から4割以上増加したとの報道が伝わっている。国内の苦戦を海外市場の好調などで補う格好になったようだ。ただ、市場コンセンサスも500億円レベルであり、インパクトは乏しい状況となっている。好決算期待は十分に織り込まれている銘柄の一つでもあるため、短期的な出尽くし感にもつながる形となっているようだ。《FA》

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