丸紅、豪州で鉄道システム事業の優先交渉者に選定 総事業費8,000億円

2014年7月18日 16:22

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丸紅が優先交渉事業者に選定された鉄道システムの路線図(丸紅の発表資料より)

丸紅が優先交渉事業者に選定された鉄道システムの路線図(丸紅の発表資料より)[写真拡大]

  • 丸紅が優先交渉事業者に選定された鉄道システムのイメージ図(丸紅の発表資料より)

 丸紅は18日、豪州シドニー市の北西部で鉄道の新線建設や路線改修を行なう事業に関わる事業権選定の入札で、プリファードオペレーター(優先交渉事業者)に選定されたと発表した。総事業費は約8,000億円で、現在豪州で建設中の公共交通プロジェクトの中では最大の都市鉄道事業となる。

 同社によると、今回の事業は、シドニー市の北西部に走行距離23km・8駅の新線建設と既存路線の改修を行い、総路線長36kmの鉄道システムを建設・運行・保守するもので、シドニー地域の鉄道ネットワーク構築の第一歩となる。また、豪州で初めて導入される全自動運転鉄道システムとなる。

 丸紅が香港のMTR Corporation、豪州のLeighton Contractors、Plenary Group、Palisade Investment Partners、スイスのPartners Groupと共に設立・出資する新会社が鉄道システムの建設・運営・保守を行う。

 今後、州政府と連携し、今年後半のファイナンスを含めたパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)契約の締結・発効を目指すという。開業は2019年の予定。

 丸紅は2011年に豪州ゴールドコースト市の路面電車システムにPPP事業者の最大株主として参画し、以降は豪州鉄道PPP事業を重点分野と位置付け事業展開を図ってきた。ゴールドコースト市の路面電車システムは2011年6月に着工後、約3年の建設期間を経て今月中に開業を予定している。

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