【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東洋ドライルーブは5月安値で下値固め完了して出直り

2014年6月25日 09:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ドライルーブ製品コーティング加工の東洋ドライルーブ <4976> (JQS)の株価は、5月13日の安値1488円から切り返しの展開となり、6月16日には1700円まで戻す場面があった。1500円近辺で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。今期(14年6月期)営業利益に増額の可能性があり、低PERと低PBRも支援材料だ。1月と2月の高値1735円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

  ドライルーブ(固体皮膜潤滑剤)製品のコーティング加工を主力として、その他事業ではナノカーボン製品の製造も展開している。ドライルーブとは二硫化モリブデン、フッ素樹脂、グラファイトなどの潤滑物質と各種特殊バインダーをハイブリッド配合し、各種溶剤または水に分散させた有機結合型の多機能皮膜である。耐摩耗性に優れているため自動車機器、デジタル家電、デジタルカメラなどの駆動伝達部で、オイルやグリースなどの液体潤滑剤を使用できない部位にコーティング皮膜として使用される。中期成長に向けた事業戦略としては、新製品開発とアジア地域を中心としたグローバル展開を推進している。

  今期(14年6月期)の連結業績見通しは前回予想(13年8月5日公表)を据え置いて、売上高が前期比5.6%増の50億05百万円、営業利益が同14.2%増の4億15百万円で、経常利益は同17.3%減の4億60百万円、純利益は同9.3%減の2億89百万円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。

  営業外収益での外貨建て資産為替評価益の減少を見込んで経常減益、最終減益の計画だが、ドライルーブ事業は主力の自動車関連が好調に推移し、海外子会社での光学機器関連の受注増加も寄与して増収、営業増益の見込みだ。ドライルーブ事業の需要先別売上高の計画は、自動車が同2.8%増の35億51百万円、電子部品が同16.4%増の4億69百万円、光学機器が同9.9%増の4億31百万円、その他が同13.2%増の5億33百万円としている。

  通期見通しに対する第3四半期累計(13年7月~14年3月)の進捗率は売上高が79.5%、営業利益が81.0%、経常利益が75.9%、純利益が66.4%と高水準だった。通期営業利益は増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、地合い悪化も影響して1600円~1700円近辺のモミ合い展開から下放れの形となり、5月13日に1488円まで調整した。しかし5月13日安値から切り返しの展開となり、6月16日には1700円まで戻す場面があった。1500円近辺で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。

  6月24日の終値1655円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS218円87銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3945円33銭で算出)は0.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。強基調に転換した形であり、低PERと低PBRも評価して出直り展開だろう。1月22日と2月13日の1735円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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