凸版印刷、米国に透明バリアフィルム生産拠点を新設 海外展開を強化

2014年6月24日 12:46

印刷

 凸版印刷は24日、米ジョージア州に新工場を建設することを決定したと発表した。投資額は約100億円で、同社としては海外で初めての透明バリアフィルム生産拠点となる。2016年3月の量産開始を目指すという。

 同社によると、新工場で生産する透明バリアフィルムは、北米市場と新規市場に供給していく。同工場によって、北米と欧州のパッケージメーカー向けに、GLフィルムをはじめとする透明バリアフィルムの供給能力を強化するとともに、生産拠点の立地の利点を活かし、事業展開の強化を図るという。

 同社は、世界の包装材市場は、今後、環境配慮の面などから、バリアフィルム化が加速すると推測している。特に北米市場は、ライフスタイルの変化による食品の長期保存へのニーズや、ビン・缶から軟包材への置き換えなど、食品包装材市場の産業構造が大きく転換しつつあり、今後バリアフィルムのニーズが更に拡大すると推測している。

 同社は1986年からGLフィルムをはじめとする透明バリアフィルムの販売を開始し、現在では世界の透明バリアフィルム市場でトップクラスの高いシェアをもっている。

 同社は、透明バリアフィルム関連事業の全体で2018年度に売上で約1000億円を目指すとしている。

関連記事