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アメリカンスポーツの真骨頂「シボレー・コルベット」日本上陸
新型「シボレー・コルベット」クーペ。屋根を取り外してオープン走行も楽しめる。豪放ともいえるアメリカンスポーツの代表だ。[写真拡大]
昨年、2013年1月のデトロイト・オートショーで公開された7代目シボレー・コルベット、通称C7が日本で発売となった。先代モデルのC6は2005年デビューなので、8年ぶりのフルモデルチェンジだ。先代から受け継いだ部品は、ふたつだけだという説明のとおり、すべてが新しいアメリカンスポーツである。
コルベットは1953年にデビューしたアメリカのスポーツカーで、そこには独自の歴史と伝統がある。スペースフレーム構造にプラスチックパネルを貼り付けた初代から受け継ぐボディ構造は、今回の新型にも継承された。
V8エンジンは新設計だという。ただし、排気量は従来どおり6.2リッター。エンジン型式はアメリカ車以外では、既に見られなくなったOHVだ。サスペンションスプリングも、コイルではなくてリーフスプリングを使っている。それらが、まさに「コルベットの味わいだ」と設計者は拘っているのだろう。
ロングノーズ・ショートデッキの伝統的なスポーツカープロポーションは従来どおり、その文法を継承する。歴代モデル同様の低い着座位置は、ドライバーにリアアクスルの上に座っているような感覚を与えるはず。相変わらず斜め後ろの視界はあまり良さそうではない。
ボディの全長×全幅×全高は4515×1880×1230mm、ホイールベース2710mm。広くて低いボディの四隅にタイヤを配した、古典的だが、なかなか格好の良いプロポーションだ。ちなみに装着タイヤは前245/40ZR18、後285/35ZR19サイズのミシュラン製タイヤだ。車重は1540kgと軽い。
LT1型と呼ばれるV型8気筒エンジンは最高出力460ps、最大トルク63.6kg.mを発生する。形式は古めかしいOHVではあるが、オールアルミニウム製で、直噴ガソリンエンジンだ。加えて、可変バルブタイミング機構を備え、クルージング中はV8からV4となる気筒休止機構「アクティブフューエルマネジメント」を装備する。
組み合わせるトランスミッションは基本的に6速オートマチック。スポーツモードを選択すれば、ステアリングホイールのハドルでマニュアル変速が出来る。
前後重量配分はほぼ50対50である。C5以来、トランスアクスルを採用しているコルベットは、「ル・マン24時間レース」のGTカテゴリーで過去7度もクラス優勝を遂げている。新型のC7にも「ル・マン」のサルト・サーキットで、ポルシェやフェラーリやアストン・マーティンなどのヨーロッパ貴族階級と戦って来たアメリカンスポーツの豪放ともいえるノウハウが詰め込まれている。車両価格は929万円。(編集担当:吉田恒)
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