幼稚園業務を効率化するクラウドサービス 

2014年5月30日 08:48

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記事提供元:エコノミックニュース

 急速な少子化の進行、深刻な待機児童問題、出産・育児など、子どもの子育て支援の充実は大きな課題となっている。このような課題に対し、内閣府は、2016年に認定こども園の普及や給付金、制度の充実をめざす「子ども・子育て支援新制度」の施行を予定している。

 この制度により、共働きの増加や家庭環境も大きく変化し、幼稚園や保育園は業務の効率化、システム化への対応が迫られている。具体的には、幼稚園では、電話での応対や人手に頼る業務により、職員不足、業務過多、ITスキル不足などの慢性的な課題があり、通常の業務負担を軽減するにはITの活用が必要になっているという。

 こうした背景から、キヤノンシステムアンドサポート株式会社(キヤノンS&S)は、株式会社テクノクラフトの幼稚園業務支援型クラウドサービス「コミュニケーション&なび パッケージプラン」の販売を開始した。

 テクノクラフトもこのような背景から幼稚園、保育園を運営する中でIT化による差別化を図り、2011年より「コミュニケーション&なび」を外販し現在では約130施設に導入している。実際の現場の先生や保護者の意見を反映し「連絡なび」「バスなび」「出欠預かりなび」「写真コレなび」「絵本ドコなび」「名簿センター」などのラインアップをそろえている。

 今回、キヤノンS&Sはテクノクラフトと提携し「コミュニケーション&なび パッケージプラン」を発売した。これは「連絡なび」「バスなび」「出欠預かりなび」のシステムを連携させ、さらなる効率化を達成した。これにより、出欠席連絡や送迎バス乗車変更など、電話での応対ではミスやトラブルが発生しやすい業務も改善されるという。

 保護者から携帯やスマートフォンで、出欠、遅刻、早退、預かり保育の情報を申請すると、自動で出欠リストに振り分けられ、さらにバス乗車表にまで反映されるため、朝の保護者からの電話も減らすことが可能だ。

 初期費用は無料(操作指導が必要な場合は別途費用がかかる。パッケージプラン以外は初期費用がかかる)。月額2万1800円(契約は年間のみ)。

 キヤノンS&Sでは、日本全国に約200箇所の拠点があり、導入前のヒアリングから設定作業、導入後の操作指導までのサポートを受けることができるとしている。 (編集担当:慶尾六郎)

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