【木村隆のマーケット&銘柄観察】ベクトルは広告の時代変化を取り込むPR事業で成長路線を歩む

2014年5月28日 14:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ベクトル<6058>(東マ)が出直り相場に向いてきた。業績の急上昇がサポート要因。前2014年2月期は営業利益9億800万円(前々期比26.0%増)の大幅増益を達成。そして、今2015年2月期も、営業利益12億5000万円(前期比37.5%増)が見込まれており、まさに成長路線を走っている。

 同社は企業の戦略的広報活動を支援するPR事業が主力事業。電通<4324>(東1)発表の「日本の広告費」(2014年2月)では、マス四媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の広告費が2兆7825億円と横ばいにとどまる一方、インターネット広告は9381億円と8.2%増の堅調な成長を継続している。

 こうした広告媒体の時代的な変化を取り込んでいるのが、同社のPR事業。インターネットや、SNSなどの普及で、情報量は過去10年で飛躍的に増加している。そうした中、消費者は、企業発信の広告よりも、第三者の発する情報により信頼を置く傾向を強めている。

 同社は顧客からの依頼に応じて顧客関連のニュースを広告枠以外の番組、記事等に露出させることで、顧客の広報・マーケティング活動を支援する。具体的には顧客の商品・サービスにマッチした情報・コンテンツ開発、プレスリリースの作成・配信、メディア各社への情報伝達・プロモート、露出結果集約・報告、その他広報・マーケティングコンサルティングなどが含まれる。

 メディアが客観的に報じる「ニュース」内に企業側が広めたいメッセージを露出させるPRは、莫大な広告費を必要としないうえ、広告主体である企業以外の第三者が情報発信することで、情報に信頼性が加味される。プレスリリースの配信と、メディアへの掲載サービスを提供している配信サービス「PR TIMES」は、サービス開始7年1カ月で利用企業数が7000社を突破、企業の同社への期待度の高さを裏付けている。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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