三菱航空機のジェット旅客機「MRJ」、今夏に安全試験を実施へ

2014年5月7日 18:25

印刷

三菱航空機が開発する小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット」(MRJ)

三菱航空機が開発する小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット」(MRJ)[写真拡大]

 三菱航空機と三菱重工業は7日、国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット」(MRJ)の試験を行なうため、試験機を技術試験場に移動させたと発表した。必要な器具の取り付けなどが終わった後、今夏にも試験を開始する予定という。

 今回実施する試験は、静強度試験と呼ばれるもので、設計・製造された機体の強度が航空機を安全に飛行させるために必要な基準を満たしていることを検証する機体構造試験のひとつ。機体構造試験は、静強度試験と疲労強度試験の二つがあり、実機と同等の試験機を2機製造する。今回移動させた機体は静強度試験用となる。

 三菱リージョナルジェットは、70~90席クラスの旅客機。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排ガスの削減を実現するという。

関連記事