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子供たちの未来のために 企業がすすめる「再利用」教育
「MOTTAINAI」という言葉と思想が今、世界でも注目を集めている。日本に古くから根ざしている「もったいない」の精神は、決してセコイ考え方ではなく、物を大切にする心、どんなものも無駄にしない生き方をさしている。今風の言い方をするならば、究極のエコといえるだろう。
そもそも、日本では昔から、質素倹約が美徳とされてきた。ケチケチするのではなく、価値のある物を長く使う事は、日本人の美意識と合致するのだろう。その証拠に、何百年という歴史のある文化財や建築物を悪くいう人はいない。
また、日本人は世界的にみても「工夫する」ことに長けた民族でもある。高度経済成長期の頃は欧米の文化を取り入れ、工夫することで、戦後の貧しい状況から異例の速さで立ち直った。時には、欧米文化の物真似と揶揄されることもあるが、単に物真似ではなく、一手間をかけることで、自分たちの生活に合った新しい文化として再利用してきたのだ。
日本でフリーマーケットが人気を集めているのも、そんな「もったいない」精神のあらわれではないだろうか。このゴールデンウィーク期間中も各地でフリーマーケットが行われていて、家族連れで賑わっている。経済的であるのはもちろんのこと、子供たちと一緒に掘り出し物を見つけるのはわくわくするイベントだ。
もちろん、フリーマーケットだけでなく、多くの企業も子供を対象として「再利用」の大切さを啓蒙する取組みを行っている。例えば、木造注文住宅を手がける株式会社アキュラホームとグループ会社のオカザキホームは毎年、木の家を提供する企業として、子どもたちに木の素晴らしさを伝える「木望(きぼう)の未来プロジェクト」を行っている。
このプロジェクトは同社が2010年から、次代を担う子どもたちへ「森のすごさ」「木の素晴らしさ」「物づくりの楽しさ」の理解を深めてもらうことを目的に、間伐材を再利用して製作した小学校学習用机の天板を小学校に寄贈しているほか、森林の大切さや木の良さを伝える講演とカンナがけ体験をする出張授業「ふれあい授業」を行っている。
また、日本コカ・コーラ社でも、06年から、子どもを対象に、森について学ぶウェブコンテンツの提供や全国各地で環境保全活動を実施する「森に学ぼう」プロジェクトを展開しており、環境保全活動に取り組む全国の小学校へ国産間伐材の鉛筆を贈呈するなどの活動を行っている。
ゴールデンウイークの過ごし方は人それぞれだが、子供のいる家庭は家族で出掛けたり、共に過ごす時間は多いだろう。楽しいイベントや食事に出掛けるのもいいことだが、どうせなら子供たちの未来のために、「もったいない」や「再利用」の意味を、子供たちと一緒に考え直してみる機会にしてみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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