秋田で日本初の商用シェールオイル生産開始

2014年4月13日 16:50

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記事提供元:エコノミックニュース

 資源のない国日本。1970年代のオイルショックでは、石油のほとんどを海外に依存している日本は「石油はあと残り20年」などと、パニックになったものだ。しかし、この日本で石油の代替エネルギーと目される商用シェールオイルの生産が始まる。シェールオイルとは地中深い岩盤に含まれる原油のことだ。

 石油資源開発<1662>(JAPEX)は7日、福米沢油田(秋田県男鹿市、申川油田群の1つ)で分布が認められる女川タイト層(シェールオイル層)において、日本で初めてのタイト層多段フラクチャリング実証試験を計画のうえ、これまで進めてきた諸準備が完了し、5月下旬より実証試験作業の一部(水平井掘削作業)に着手すると発表した。

 また、同社は一昨年、鮎川油ガス田(秋田県由利本荘市)において、既存坑井(黒沢AK-1号井)を用いた女川タイト層における実証試験(酸処理試験)を行い、これまで数回のフローテストを実施してきたが、本年4月より、本格的な商業生産を開始すると発表した。

 今回、最初に、地質・油層データの追加取得を目的としたパイロット井(予定坑井名:福米沢SK-26D号井)を新規に掘削。続いて、このパイロット井から水平井(予定坑井名:福米沢 SK-26DH 号井)を掘削する。水平井の掘削深度は2300m(垂直深度は1330m)で、そのうち水平区間長は650mを計画している。

 次に、同パイロット井・水平井で得られたデータを分析し、フラクチャリング作業の詳細計画を立案する。同詳細計画をふまえ、本年11月から12月にかけて、当該水平区間において我が国では初めてとなるタイト層多段フラクチャリング作業を実施予定だ。

 これら実証試験の結果次第では、現在も原油・天然ガスを生産中である福米沢油田の増産の可能性が高まるほか、秋田県に広く分布している女川層タイトオイル開発に係る知見習得に、大いに寄与することを期待しているという。

 また、鮎川油ガス田・女川タイト層の黒沢 AK-1号井からは本年4月より、本格的な商業生産を開始する。この油田ではまず、2012年3月には独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)との共同スタディ「女川層タイトオイル開発に係る技術研究」に着手した。10月には実証試験として、酸処理テストおよびフローバック作業を実施。8日の間で31.1kl(日量約6kl相当)の原油を生産した。

 同年年11月には第一回フローテストとして、3日間で71.2kl(日量約6kl相当)の原油を生産。13年5月には第二回フローテストを実施として10日間で1419.0kl(日量約40kl相当)の原油を生産した。これらのテストから良好な結果が得られたことから、14年4月から原油日産量約35klにて本格商業生産を開始する。(編集担当:慶尾六郎)

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