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北海道初のLGN火力発電所、JFEが受
JFEエンジニアリングは、北海道電力株式会社<9509>よりLGN関連設備の工事を同時受注したと発表した。北海道では初のLNG火力発電所になる。
受注した関連設備は、石狩湾新港で稼働中のLGN(液化天然ガス)受入基地向けの、増設プラント設備とガスパイプラインになる。
北海道ガス株式会社が運営する石狩LNG基地内に、LNG受入基地向けのプラント設備は増設され、パイプラインはLNG受入基地で気化した天然ガスを、対岸にある火力発電所に供給することになる。パイプラインは、JFE-RAPID工法という工事法を利用し、発電所からLNG基地プラントまで海底の下を曲線の軌道で掘り進めていく。長距離のパイプラインも短期間で施工が可能な工法のため、工費を削減することができる。受入基地の設備増強に関しては北海道ガス株式会社が、道内の都市ガス需要の増加に対応しLNGタンクの増設を行なうため、付属の配管設備も受注した。
北海道電力では、石狩湾新港発電所の運転開始予定の19年頃に、現在の発電設備は半数程度が運転年数40年を超えてしまう。さらに現在の原子力、水力、石油、石炭などにLNGを追加することにより燃料種を多様化し、また、電源を分散化して電力の安定供給を図るとのことである。
今回受注したプロジェクトは、昨年完成の川越火力LNG基地と現在施工中の堺LNG基地に続く大型の案件になる。JFEは1984年の東扇島火力発電所のLNG基地建設から、国内外でLNG設備の建設を手掛け、研究と技術開発を行ってきた。天然ガスサプライチェーンとして受入基地の他にも長距離パイプライン、サテライト設備など総合的に対応している。
LNGは採掘可能な年数が60年程で石油より若干長いと言われており、燃焼時に硫黄酸化物や、ばい塵が発生せず窒素酸化物の排出量も削減できる。化石燃料の中でもCO2の発生が少なく、石炭や石油と比べて発電機の起動にかかる時間も短いなど様々な利点がある。
JFEは、今後増えると思われる天然ガスの需要に貢献していくとの事である。(編集担当:高井ゆう子)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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