後場に注目すべき3つのポイント~直近IPO銘柄に短期資金の関心が向かう

2014年4月3日 12:19

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記事提供元:フィスコ


*12:19JST 後場に注目すべき3つのポイント~直近IPO銘柄に短期資金の関心が向かう

3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・サイバーダインがようやく再動意へ
・ドル・円は103円93銭付近、東京株式市場の強含みで下げ渋る展開
・サイバーダイン<7779>が動意付く、直近IPO銘柄に短期資金の関心が向かう

■サイバーダインがようやく再動意へ

日経平均は続伸。130.14円高の15076.46円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えた。米株高や円安を背景に買い優勢の展開となった。また、日銀による追加緩和への期待も根強いなか、15000円を回復して始まった。寄り付き直後には14976.36円と15000円を下回る局面もみられたが、その後はじりじりと上げ幅を広げる展開に。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。セクターでは、パルプ紙、鉱業、その他金融、精密機器、保険、不動産、食料品、海運、ゴム製品などが堅調。一方で、鉄鋼、金属製品、電力ガスが小安い。また、金融緩和期待などを背景に主力処が相場をけん引しており、ジャスダック平均の上昇率は0.26%にとどまっているほか、マザーズ指数は1.02%の下落となっている。

指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、テルモ<4543>、ソフトバンク<9984>などが日経平均をけん引する格好。

日経平均は15000円を上回っての推移が続いており、先高期待が高まっている。ただし、個人主体の中小型株については選別物色であるため、日経平均の強さほどは収益には結び付き難い状況でもある。また、日経平均は心理的な抵抗として意識される一目均衡表の雲上限に接近している。目先的な達成感につながるかを見極めたいところでもあり、インデックスに絡んだ売買の他は、上値追いには慎重になりやすいだろう。

ただし、主力処が高止まりとなるなか、資金回転の利きやすい中小型株にシフトしてくる可能性もある。直近IPO銘柄ではサイバーダイン<7779>が、ようやくボトム形成からのリバウンドが強まってきている。菊池製作所<3444>も動意付いており、医療・介護支援ロボットへの波及が意識される。

■ドル・円は103円93銭付近、東京株式市場の強含みで下げ渋る展開

ドル・円は103円93銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していることで下げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3758ドルから1.3770ドルで推移。欧州中央銀行定例理事会を控えて動意に乏しい展開。ユーロ・円は、142円93銭から143円17銭で推移。

12時18分時点のドル・円は103円93銭、ユーロ・円は143円00銭、ポンド・円は172円03銭、豪ドル・円は95円79銭付近で推移。上海総合指数は、2054.03(前日比-0.24%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・為替相場の円安傾向や追加緩和期待などで日経平均は強い動き
・サイバーダイン<7779>が動意付く、直近IPO銘柄に短期資金の関心が向かう
・中小型株に資金シフトの可能性、後場も直近IPO銘柄の動向に注目

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:45 10年物価連動国債の入札結果発表《KO》

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