物色は高ROE、3Dプリンターと医療・介護支援ロボット関連へ/東京株オープニングコメント

2014年4月2日 08:37

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記事提供元:フィスコ


*08:37JST 物色は高ROE、3Dプリンターと医療・介護支援ロボット関連へ
 2日の東京市場は堅調な展開が期待される。1日の米国市場は中国製造業PMIを受けたアジア市場や欧州市場の流れを受けて買いが先行した。また、3月の自動車販売台数が予想を上回ったことも好感された。中国の流れは織り込み済みではあろうが、シカゴ日経225先物清算値は大証比140円高の14900円となっている。円相場は1ドル103円65銭、1ユーロ143円00銭辺りと円安に振れている流れを受けて、堅調なスタートとなろう。

 また、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、高収益の日本株を組み込んだファンドへの投資を始めると報じられている。「アクティブ運用」を本格化するほか、自己資本利益率(ROE)に着目して組み込む銘柄を選ぶと伝えられており、下支え要因として意識されるほか、JPX日経400の構成銘柄に関心が集まる。

 一方、戻り局面では機関投資家による利益確定などや、厚生年金基金の代行返上に伴う日本株売りを警戒する見方などもある。日経平均の節目の15000円接近においては上値の重さが意識されてくる可能性がありそうだ。また、テクニカル面では一目均衡表の雲下限レベルでの攻防となり、強弱感の対立しやすい水準でもある。物色の流れとしては、主力の高ROE銘柄のほか、米アップルによるルネサス<6723>の液晶用半導体子会社の買収交渉が報じられており、アップルや半導体関連への刺激材料に。そのほか、産学官で「次世代3D積層造形技術総合開発機構」発足したことで、3D関連へのテーマ物色。

 さらに、米国では医療機械のインテューイティブ・サージカル(ISRG)は、同社の手術ロボットがFDA(米食品医薬品局)の承認を得たことが明らかとなり急騰している。サイバーダイン<7779>など、医療・介護支援ロボット関連への手掛かり材料になりそうだ。《TN》

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