NTTデータ、バチカン図書館の手書き文献をデジタル化 23億円で受注

2014年3月21日 17:36

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NTTデータはバチカン図書館で所蔵されている手書き文献をデジタル化する契約を締結した。写真はバチカン図書館のWebサイト。

NTTデータはバチカン図書館で所蔵されている手書き文献をデジタル化する契約を締結した。写真はバチカン図書館のWebサイト。[写真拡大]

 NTTデータは20日、バチカン市国のバチカン図書館との間で、所蔵されている手書き文献をデジタル化する事業での初期契約を締結し、調印したことを発表した。契約費用は23億円。

 バチカン図書館は、1448年にローマ教皇ニコラウス5世が設立した世界最古の図書館で、世界各地から取り寄せた約110万冊以上の書物が所蔵されている。この中には、2世紀から20世紀までに書かれた約8万冊、約4000万ページの1点ものの手書き文献が所蔵されている。これらの手書き文献は厳重な管理によって保存されているものの、劣化が進んでいて、いずれ読めなくなるおそれがあるという。

 同社は、持続可能性の高いフォーマットを使用して、約3,000冊の手書き文献を4年間でデジタル化する。そして、将来的には約8万冊全ての手書き文献をデジタル化することを見込んでいる。デジタル化にあたっては、同社のクラウド型デジタルアーカイブサービス「AMLAD」を提供し、検索性を高めるための適切なメタデータの管理、最適な検索アルゴリズム、使いやすい検索インターフェースを提供していくという。

 また、デジタル化した画像は、バチカン図書館のサイトで公開することで、学術、美術、教育分野などでの活用促進や、貴重な人類遺産の継承に貢献していきたいとしている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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