(中国)人民元相場:変動幅拡大後は元安傾向、一段の下落余地は限定的か

2014年3月18日 10:42

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記事提供元:フィスコ


*10:42JST (中国)人民元相場:変動幅拡大後は元安傾向、一段の下落余地は限定的か
17日の上海外国為替市場では、人民元の対米ドル相場が下落。1米ドル=6.1781元となり、前日の6.1502元に比べて0.0279元の元安ドル高水準だった。一時は6.1818元まで下落し、約11カ月ぶりの安値を付けた。中国経済の減速懸念に加えて、人民元相場の許容変動幅拡大により、資金流入のペースが鈍るとの観測が広がっている。

中国人民銀行(中央銀行)はこの日、人民元相場の対米ドル許容変動幅を取引基準値の上下2%に拡大(従来は1%)。人民元の国際化に向けた取り組みをアピールした。上下双方向への変動性を増すことによって、ホットマネーの流入を抑制する狙いがあるとも指摘されている。

変動幅拡大の初日には元安方向へと動いた格好だが、市場では一段の元安余地は限定的との見解が多い。短期的には元安圧力が強まる公算はあるものの、中長期的に見た元高基調は変わらないとの見方だ。バークレイズ・キャピタルでは、中国からの資金流出を防ぐため、人民元の先安感が強まりすぎるようであれば、人民銀が相場の安定化に動くとみている。

UBSでは、人民元相場の大幅な上昇も下落も考えにくいと指摘。今年は1米ドル=6.1元台の水準を維持すると予測している。また、スタンダード・チャータードは年末時点で1米ドル=5元台に乗せるとの予測を据え置いている。《NT》

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