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キヤノン、ミツミ電機、アルプス電気など/本日の注目個別銘柄
<7751> キヤノン 3146 0上値重い。2月18日に発表した自己株式の取得終了を発表、短期的な需給妙味が低下する状況ともなっている。10営業日で取得上限の500億円までの株式を取得した。また、スマホの撮影機能の向上などを受けて、デジカメとスマホの競争激化なども、あらためて意識する向きなどもあるようだ。
<6767> ミツミ電機 820 +37しっかり。スマホのカメラに使う手ぶれ補正用部品、アクチュエーターを増産すると報じられている。来年度の出荷数は前年度比3倍に増やすとされている。世界的にも日本勢が強い分野であること、スマホの撮影機能の大幅な向上につながる可能性があることなどから、より期待感が高まる状況になっているとみられる。
<6770> アルプス電気 1311 +24切り返す。海外でCB300億円を発行と発表、潜在株の比率は約9%の見込みとされており、将来的な希薄化を警戒する動きが先行する。ただ、転換価額は1802円で、前日終値比でのアップ率は約40%と高く、マイナス視する動きは限定的にとどまっている印象。ゴールドマン・サックス(GS)では、車載部品やVCM事業に対する自信の現れとも指摘している。
<8589> アプラスF 131 +13急伸。FTSEでは定期銘柄入替えを発表している。日本株に関しては、新規採用が11銘柄で除外は9銘柄であり、ほぼ市場の想定通りの結果となっているもよう。リバランスは3月20日引け後に実施される予定。なお、みずほ証券では、同社の採用はサプライズと指摘。株価水準の値頃感も強いため、売買インパクトは限定的とみられるものの、短期資金の関心が高まる状況にはなっているようだ。
<4996> クミアイ化学工業 594 +46買い気配スタート。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は14.2億円で前年同期比5.6倍と大幅な増益になった。消費増税前の駆け込み需要なども寄与したと見られるが、比較的、閑散期である第1四半期の収益水準の膨らみに、ポジティブなサプライズが強まる状況となっている。野村では、従来から引き下げているものの、目標株価は840円で買い推奨を継続している。なお、会社側では、上半期・通期の業績予想は変更していない。
<8697> JPX 2532 +97買い先行。FTSEへの新規採用が伝わっている。20日のリバランスには100億円近い資金流入が期待されているもよう。また、モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げしているもよう。一方。ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「セル」に格下げ、目標株価は2070円としている。東証1部の株式売買代金との比較では、株価水準はグローバルベース比較で割高感が強いと指摘している。
<6937> 古河電池 792 +34反発。災害対策用の蓄電池を開発したと一部で報じられている。開発した「マグボックス」は、電極材料にマグネシウムを使う「金属空気電池」の一種であり、水を入れることで非常用電源として活用できるもの。電池関連銘柄の循環物色が続いている中、関連銘柄としての位置づけが一段と高まる状況にもなっているようだ。
<5480> 冶金工 329 +33連日で賑わう展開に。政府では「国家戦略特区」の地域を3月下旬に指定するが、川崎市や横浜市なども東京都を中心とした首都圏の広域特区に含まれる見込みと伝わっている。同社の川崎工場は、川崎市の「京浜臨海部ライフイノベーション総合特区」と隣接しており、特区指定による含み益の拡大期待などがあらためて高まる状況のもようだ。本日は東洋埠頭など含み資産関連の一角が強い動きに。
<9984> ソフトバンク 7959 +368本日は朝方から強い動きが目立ち、後場からは一段高の展開になっている。ゴールドマン・サックス(GS)では、市場が織り込んでいるアリババに対する評価額は慎重すぎると指摘している。推定市場評価額500億ドルに対して、GSでは1500億ドルを維持と。一方、独テレコムCEOでは、近い将来のTモバイル売却は見込まずとも伝わっているが、悪材料視する動きは限定的。株式市場では同社に対して、アリババに対する関心の方がより高いとも捉えられる状況か。
<8801> 三井不動産 3290 +1353日続伸。不動産セクターは本日も業種別上昇率の2位と順調推移。朝方は買い一服感も出ていたが、日本株の想定以上に強い動きから、あらためて押し目買いの動きなどが優勢となる。空室率の低下、追加緩和への思惑なども買い材料に。なお、、クレディ・スイス(CS)ではトップピックとして推奨、J−REIT向けの物件売却による売却益の増加、物件開発による長期的な利益成長が他社との差別化要因と。
<3401> 帝人 257 +10しっかり。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も230円から300円に引き上げている。構造改革効果などを織り込んで業績予想を上方修正しているほか、今後、PC樹脂やPETフィルムの更なる構造改革発表、GM向け自動車用炭素繊維プロジェクト締結などのカタリストが予想されると。比較的、アナリストの買い推奨が少なかった銘柄でもあるため、ショートカバーの動きなどにつながるとの期待もあるようだ。《FA》
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