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キヤノン、富士通、アルテックなど/本日の注目個別銘柄
<7751> キヤノン 3140 +61買い先行。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の1.6%に当たる1800万株を上限としており、取得期間は本日から4月4日までとしている。前回は昨年9月に実施、取得上限の500億円を2週間という短期間で市場買い付けした実績がある。当時の株価推移も堅調推移が続いていたことで、今回も短期間での買い付けに伴う需給インパクトを期待する動きが優勢に。
<5108> ブリヂストン 3637 -164売り先行。前日に前12月期の決算を発表、見切り売りのきっかけ材料に。営業利益実績は4381億円で前期比53%増益、従来計画の4000億円を上回り、ほぼ市場コンセンサス並みの着地となっている。期末配当金も27円から30円に引き上げへ。一方、今期は4600億円で同5%増益の見通し。増益率の鈍化見通し、コンセンサス比での下振れが弱材料視される格好へ。ただ、業績予想は保守的な傾向が強い銘柄であり、今回も業績上振れの可能性が高いとの見方が優勢に。また、年間配当金も前期の57円から80円まで引き上げる予定に。
<6702> 富士通 647 +15しっかり。前日には、豪国防省のICT運用管理を約157億円で受注、グローブ型のウェアラブル端末を開発などと伝わっている。また、三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を570円から720円に引き上げている。堅調な国内ITサービスの増収増益が業績をけん引、来期以降の業績予想を上方修正しているようだ。
<9972> アルテック 297 +79急伸で上昇率トップ。米ストラタシスが、3種類の素材を組み合わせて造形できるカラー対応の機器を日本で発売したと報じられている。高価格ながら発売前から数台の受注があったとされており、国内での販売拡大期待が高まる格好に。国内での販売代理店となる同社には恩恵の享受期待が先行している。
<1969> 高砂熱学工業 1013 +40大幅続伸で高値更新。2008年9月以来の1000円台回復となっている。野村が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も880円から1136円に引き上げている。国内向けの比率が高く、事業環境好転の影響が相対的に大きいと考えているもよう。受注が好調で今期業績のダウンサイドリスクは払拭されたと考えているもよう。また、意欲的な中期計画にも注目と。
<8226> 理経 188 +20急伸。アルテック<9972>がストップ高まで急伸、他の3Dプリンター関連の刺激材料につながっている。同社のほか、パルステック工業<6894>、群栄化学<4229>などの強い動きが目立っている。ちなみに、アルテックの急伸は、販売代理店となっているストラタシス社の新製品発売が期待材料につながる格好に。なお、同社は3Dシステムズなどの製品を販売している。
<2389> オプト 833 +48強い動きが目立つ。前日、スキルアップ・ビデオテクノロジーズの株式85%を取得して子会社化すると発表している。動画広告のノウハウを保有して、動画配信プラットフォーム事業を展開している企業である。今後の市場拡大が見込まれる「動画広告分野」への参入を好感する動きが先行、直近で株価調整が進んだこともあり、見直しの動きにつながっている。
<6958> 日本CMK 263 +12続伸。三菱UFJが投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、見直しの動きにつながっている。株価下落によって割高感が解消と判断しているようだ。構造改革による固定費削減効果などから、来期以降の業績予想を上方修正、来期営業損益は10億円の黒字転換を見込んでいる。
<6807> 航空電子 1560 -74軟調。岡三では投資判断を「強気」から「中立」に格下げのもよう。目標株価は1750円としている。1月の月次受注も引き続き高水準を維持、今期以降の業績予想を上方修正しているものの、株価の上昇で割安感が後退したとの見方に。第3四半期決算で評価を高めた銘柄の一つだが、当面の利食い売りのきっかけにもつながる格好か。
<1605> 国際帝石 1314 +49しっかり。前日のNY原油市況は前日比2.1%の大幅上昇となっており、昨年10月以来の高値水準となっている。原油市況との連動性の高さから、同社などには買い手掛かり材料とされる格好に。また、野村では目標株価を1790円まで引き上げている。円安などを背景に来期純利益予想を上方修正、豪州イクシスなど大型プロジェクトの生産開始に伴う利益やキャッシュフローの拡大は、株価に反映されていないとも。《FA》
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