(中国)工商銀がオンライン金融商品の販売開始、新たな「リスクの種」にも

2014年2月19日 12:05

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記事提供元:フィスコ


*12:05JST (中国)工商銀がオンライン金融商品の販売開始、新たな「リスクの種」にも
中国工商銀行(601398/CH、01398/HK)は今週に入り、一部支店で新たな金融商品の販売を開始した。「薪金宝」と呼ばれるオンライン金融商品で、インターネット上やスマートフォンからの購入が可能。販売によって集められた資金はマネーマーケットファンド(MMF)に投資される。年換算の7日平均利回りは6.524%と、3年物定期預金(4%台)を大幅に上回っている。

同行がこうした高利回りのオンライン商品を発売した背景には、電子商取引大手アリババ・グループの存在がある。アリババが展開する電子マネー投信「余額宝」が急成長しており、預金流出の懸念が強まっているためだ。これより先には対抗策として預金金利の引き上げに動いたと報じられていたが、同類商品を販売することで真っ向勝負に出たもようだ。

アリババの余額宝とは、同社のオンライン決済サービス「支付宝(アリペイ)」と連動した金融商品で、年換算の7日平均利回りは現在6.259%程度。支付宝の口座にある資金を余額宝に移すと、自動的に金融商品を買ったことになり、金利がつくという仕組みだ。集まった資金は、アリババの提携先である天弘基金の運用するMMFに投資される。

報道によれば、余額宝はサービス開始から半年後の1月半ば時点で、2500億元(約4兆2500億円)の資金を集めた。2月現在では、4000億元程度にまで膨らんでいるとされている。

工商銀行のほかにも、平安銀行(000001/CH)や広発銀行といった中堅銀行が同様の商品を準備している。ただ、こうしたオンライン金融商品に対する法的な規制は整備されていないのが現状。運用に関する情報開示も不十分なことから、新たな「金融リスクの種」として警戒する向きもある。《NT》

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