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【決算発表記事情報】科研製薬は1月戻り高値圏から反落したが切り返しの動き
■高配当利回りも支援材料で出直り歩調に変化なし
科研製薬<4521>(東1)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて1月の戻り高値圏から一旦反落したが、切り返しの動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり、出直り歩調に変化はないだろう。
整形外科、皮膚科、内科といった領域を得意とし、農業薬品や飼料添加物なども展開する医薬品メーカーである。医薬品・医療機器は生化学工業<4548>からの仕入品である関節機能改善剤「アルツ」を主力として、癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」、経皮吸収型鎮痛消炎貼布剤「アドフィード」、慢性動脈閉塞症治療剤「プロサイリン」、高脂血症治療剤「リピディル」などを展開し、ジェネリック医薬品も急拡大している。
開発中のテーマとしては、爪真菌症を適応症とするKP-103(国内初の外用剤、海外はカナダのバリアント社が申請)、歯周病を適応症とするKCB-1D、腰部脊柱管狭窄症を適応症とするTRK-100STP(東レ<3402>と共同開発)、腱・靱帯付着部症を適応症とするSI-657(生化学工業と共同開発、アルツの効能追加)、潰瘍性大腸炎を適応症とするKAG-308(旭硝子<5201>と共同開発)などがある。KP-103については13年10月にバリアント社がカナダで承認取得し、国内は14年前半に承認取得見込みとしている。
なお2月10日には、バリアント社に対して爪真菌症治療剤「エフィナコナゾール製剤」(日本ではKP-103として承認申請中)における製剤化について、技術供与することで合意したと発表している。合意内容は、バリアント社が米国において承認申請中である「エフィナコナゾール製剤」の早期承認取得を目指すため、当社が有している容器に関する技術供与およびそのデータ利用についての許諾としている。
2月6日に発表した今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.3%増の670億18百万円、営業利益が同2.5%減の118億30百万円、経常利益が同2.0%減の116億21百万円、純利益が同0.7%増の74億31百万円だった。研究開発費増加などで営業微減益だが、主力製品の販売は堅調に推移している。
セグメント別に見ると薬業は売上高が同0.3%増の651億67百万円、営業利益が同2.4%減の107億43百万円だった。主要医薬品別(単体ベース)では「アドフィード等」と「プロサイリン」が減収だったが、主力の「アルツ」や「セプラフィルム」が堅調に推移し、ジェネリック医薬品が新製品も寄与して2桁増収と好調だった。農業薬品も増収だった。不動産事業(主に文京グリーンコート関連の賃貸料)は、売上高が同1.5%増の18億51百万円、営業利益が同3.7%減の10億86百万円だった。
通期の見通しについては前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期比3.6%増の902億円、営業利益が同2.7%増の150億円、経常利益が同2.5%増の146億円、純利益が同3.4%増の93億円としている。研究開発費の増加(同22.2%増の77億円の計画)などで利益の伸びは小幅だが、主力の「アルツ」や「セプラフィルム」の伸長が牽引し、ジェネリック医薬品の増収も寄与する。
通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が74.3%、営業利益が78.9%、経常利益が79.6%、純利益が79.9%である。利益面の進捗率が高水準で通期上振れ余地があり、配当性向40~50%を目安としているため配当についても増額の余地がありそうだ。
株価の動きを見ると、年初に1600円近辺の上値フシを突破して下値切り上げの三角保ち合い上放れの形となり、1月30日には1750円まで上値を伸ばす場面があった。その後は全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落し、2月6日の1526円まで調整したが、2月10日には取引時間中に発表したバリアント社に対する技術供与も好感して1600円近辺まで戻している。
2月10日の終値1597円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS110円05銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間48円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS771円10銭で算出)は2.1倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発した。サポートラインを確認した形だろう。下値を切り上げる展開が続いており、高配当利回りも支援材料として出直り歩調に変化はないだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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