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ソニー、ダイキン、メックなど/本日の注目個別銘柄
<6758> ソニー 1765 +63続伸。アップルの新型iPhone部品を大量供給する交渉に入ったと報じられている。画像センサーの供給量を倍増させると見られているようだ。先の決算では、リストラ策に対する評価が高まったが、売上のボトムアップ策などに対する不透明感は残った。売上拡大に向けた方向性などには評価余地が高まりやすいようだ。
<7201> 日産自動車 903 +18買い先行。10-12月期営業利益は787億円で前年同期比27%増益、市場コンセンサスは700億円前後であったとみられ、それを上回る着地となっている。上半期決算時に業績予想を下方修正、相対的なパフォーマンスが低迷していたこともあり、今回の決算を受けて目先の安心感につながる格好へ。通期予想4900億円据え置きは想定線、第3半期累計での進捗率は大手各社と比較して低調だが、来期以降の業績回復期待は高まる状況にも。
<6367> ダイキン 5859 -80売り先行。一昨日に決算を発表、累計営業利益は1196億円で前年同期比95.6%増益、市場コンセンサスはやや上回る水準での着地となった。通期計画は据置、1400億円で前期比58%増益の見通しだが、高い進捗率や1月の順調な推移から、上振れへの期待は高まる格好に。ただ、好決算期待の高かった銘柄であり、短期的な出尽くし感から利食い売りが先行している。クレディ・スイス(CS)では、好決算ながら好材料出尽しの印象と指摘。
<4680> ラウンドワン 873 -52売り先行。一昨日に第3四半期の決算を発表、通期最終損益の下方修正が嫌気されている。従来予想の75億円の赤字から160億円の赤字に下方修正、売却予定の固定資産の減損計上が下振れの背景に。SMBC日興証券ではバランスシート改善を狙ったものであることから、ネガティブに見る必要はないとの捉え方。
<4971> メック 972 +80急伸。一昨日には岩井コスモが投資判断を「B+」から「A」に格上げ、目標株価も550円から1120円に引き上げている。上方修正後の業績計画にも上振れ余地があり、通期営業利益は会社計画13億円に対して15億円と予想している。また、高周波基板用密着向上剤などの需要増加が今後も期待でき、来期以降も収益成長が続く見通しと。1月24日の高値水準突破で上値余地が一段と広がる方向へ。
<9064> ヤマトHD 2106 -59軟調。野村が投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、目標株価を1950円から1700円に引き下げている。外注費上昇などで足元の業績は厳しく、継続的な利益改善が見込めない限り、株価水準の割高感は許容できないとの指摘。来期・再来期と収益の伸びは限定的とみているようだ。
<6643> 戸上電機 305 +80ストップ高。先週末に発表した第3四半期決算がポジティブサプライズに。累計営業利益は9.5億円で前年同期比88%増益、通期予想は7.5億円から13億円にまで上方修正。上半期実績の増益率32%増に対して、10-12月期は2.8倍の水準に。修正幅の大きさから一転してPER水準などの割安感も強まる状況に。
<4553> 東和薬品 4575 +500大幅高。一昨日に発表の決算が買い材料に。10-12月期営業利益は32.7億円で前年同期比37%増益、累計営業利益は社内計画を16億円程度上振れているようだ。保険薬局向けの売上増加が継続する格好に。通期予想は78億円から90億円にまで上方修正している。JPモルガン(JPM)では、今後はジェネリック促進策に伴うアップサイドを考慮する局面と評価、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を6200円と。
<6707> サンケン電気 664 -36さえない。一昨日に決算を発表、第3四半期累計営業利益は40億円で前年同期比91%の大幅増益ながら、通期予想比での進捗率は47%にとどまっており、計画未達懸念が強まる状況となっている。受注は順調ながら、生産能力不足の影響が大きく、主力の半導体デバイスセグメントが市場想定比で下振れているようだ。
<6326> クボタ 1443 -41続落。先週末の好決算発表後は短期的な出尽くし感が優勢となる展開に。市場想定通りの好決算となっているが、来期業績鈍化懸念が払拭されない中、利食い売りのきっかけ材料とされている。UBSでは、日本は消費増税の影響、アジアは現地通貨ベースでの低調継続が懸念されるとして、来期営業利益は横ばいを予想。目標株価を2030円から1850円に引き下げへ。
<9984> ソフトバンク 7782 -15もみ合い。本日決算発表を控えていることもあり、一昨日に大幅上昇した反動が強まる形に。10-12月期の営業利益は1900億円程度がコンセンサスとなっているが、やや下振れる着地になるとの見方が優勢のもよう。ただ、決算数値などよりも説明会が株価に与える影響が大きいとみられており、特に警戒感などが強まる形にもなっていない。むしろ、KDDI<9433>も売り優勢となっているように、通信業界の競争激化懸念が上値を抑える状況にも。《FA》
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