トヨタ、17年末までに豪州で生産中止 豪ドル高など受け

2014年2月10日 16:39

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 トヨタ自動車と豪州の生産・販売子会社トヨタ・モーター・コーポレーション・オーストラリア(TMCA)は10日、2017年末までに、TMCAでの車両・エンジンの生産を中止することを決定したと発表した。

 トヨタの豊田章男社長によると、厳しい市場環境や豪ドル高のほか、今後、豪州自動車産業全体で生産規模の縮小が見込まれることなどを踏まえて決断したという。

 TMCAは1959年に設立し、車両製造と販売を手掛けていた。現在の生産品目はカムリ、カムリハイブリッド、オーリオン。1月時点の従業員数は約3,900人。

 TMCAでの生産中止に伴って、豪州の開発拠点であるトヨタ・テクニカル・センター・アジア・パシフィック・オーストラリア(TTCAP-AU)についても、事業規模を縮小する方向で検討していく。

 今後の具体的な対応については、従業員、仕入先、政府、地域社会などと対話し、検討していくという。また、今回の決定で影響を受けるTMCAとTTCAP-AUの従業員については、今後、再就職支援など、最大限のサポートを検討、実施していくという。

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