冷凍食品農薬混入事件を受けた再発防止策に期待したい

2014年1月27日 15:11

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記事提供元:フィスコ


*15:11JST 冷凍食品農薬混入事件を受けた再発防止策に期待したい
マルハニチロホールディングス(HD)<1334>は25日、子会社のアクリフーズの冷凍食品農薬混入事件で契約社員が逮捕されたことを受け、久代敏男社長が3月31日付で引責辞任することを発表した。
マルハニチロHDと子会社5社の合併により、4月にマルハニチロ株式会社が誕生しマルハニチロHDとアクリフーズは消滅するため、社長退任は内定していたが、マルハニチロ株式会社の相談役就任も取りやめる。アクリフーズの田辺裕社長も引責辞任する。久代社長と田辺社長は今後3カ月間の減給、その他の両社役員6人も減給や降格とする。
事件の影響でアクリフーズへの発注は激減。生産を中止した群馬工場に加え、夕張工場も大幅な減産を余儀なくされた。
そのため、2014年3月期の連結業績見通しも下方修正し、売上高を従来の8450億円から8400億円に、営業利益を150億円から115億円に、純利益を70億円から45億円とした。また、冷凍食品の自主回収費用として特別損失35億円を計上した。
同社は、31日に設立する第三者検証委員会を通じてグループ全体の危機管理体制を見直し、再発防止策を構築するという。
商品の一番近くで働く従業員によるこのような犯行を食い止めることは難しいと思われる。しかし、同社や業界全体の信頼回復とともに今後同じような事件が起こらないようにするためにも、動機や農薬の混入経路を詳細に究明し、今後の有効な対策につなげてもらいたい。《YU》

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